日本人は，排除すべき異物とみなされる悲しい現実を理解できない

日本人がドンバス内戦を理解できないのは，どうも，普通の日本人は，同じ国に住みながら、排除すべき異物とみなされることがある悲しい現実を理解できないことにある。しかしながら，私には，理解できる。未だに日本人の深層心理おいては，キリスト教徒を日本から排除すべき異物とみなしていることを感じることがあるためである。

日本人のキリスト教に対する偏見は根深い。島原天草の乱のような遠い昔のはなしではない。戦前（母の少女時代）に，集会を開いていたら，石を投げつけられたことがあったそうである。今でも，私は，イヤな思いをすることがある。そのため，質問されない限り，キリスト教徒であることを言わないようにしている。これは，多くの方々も同じで，日常では目立つことをさけ，ひっそりと生活している。

以上の次第で，ドンバス内戦で，ウクライナ政府が，ウクライナ人であるロシア系住民を弾圧，テロ行為をおこなうことは，３代目キリスト教徒の私には，ドンバス内戦を，ロシア系住民を排除すべき異物とみなしていることの一環として理解できる。日本人にわかりやすい例えとしては，戦前の軍国主義化における日本で，キリスト教徒に対する弾圧が，より一層強化され，江戸時代のキリシタン弾圧が復活したようなものである。

事実，ウ国では，ロシア系住民に対しても，ロシア正教を禁じている。ロシア正教の教会に対して，ウクライナ軍は，平気で砲撃をおこなっている。信仰の自由すら認めていない。日本政府が支援している国は，こんなとんでもない国である。