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2022年04月15日22:57

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科学技術之雑談帖(その49)―ムール貝からの接着剤開発

ムール貝が足糸を出して、岩場等にへばりついているのは良く見かける光景であります。大阪では、皆との護岸にへばりついているムール貝を毟って食べる、豪の者がおられるそうで何時ぞや大阪府のホームページに、むしって食べないようにとの警告文が出ているのを見た事があります。そんな足糸を分析して、強力な接着剤の開発に成功した、とのニュースが。

<引用開始>

ヒントは「岩にくっつくムール貝」、東大チームが水中接着剤…1円玉に塗り300キロ持ち上げ可能

水中でも強力にくっつけられる接着剤を開発したと、東京大の研究チームが発表した。ムール貝が湿った岩場でくっついていられる仕組みを参考にした。手術用接着剤などへの応用が期待されるという。成果が科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。

ムール貝は、糸のように伸ばす足の先にあるたんぱく質の働きで水中でも岩に結合できる。東大の江島 広貴ひろたか 准教授(材料工学)らは、このたんぱく質の構造をヒントに改良を重ね、ムール貝の100倍以上も強い水中接着剤を合成した。1円玉に塗れば水中で300キロ・グラムのものを持ち上げられる強さだという。 手術用接着剤としての実用化を目指し、現在、動物の臓器などの傷口をふさぐ試験を行っている。江島准教授は「縫わずに接着剤で傷口をふさげれば、より安全で簡単な手術が可能になる」と話す。

工学院大の小林元康教授(高分子化学)の話「水中で、他に類を見ない強さで接着する点は興味深く、医工系分野への応用が期待される」

<引用終了>

出典Web:https://www.yomiuri.co.jp/science/20220415-OYT1T50196/

色々なものが研究対象になるものだなあ、と素人は只感心するばかり。どんな分野で今後応用技術が発展するか、楽しみではあります。

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