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2022年01月18日23:27

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新譜之雑談帖(その797)―オルフ カルミナ・ブラーナのオンパレード

兼ねてから度々申し上げて居ります様に、わたくしは頑迷固陋にして且つ依怙地な輸入盤マンセーぢぢい、でありまして。国内盤の新譜には関心が薄いのでありますが、それでも偶におや、と思う様な新譜の発売告知があったりするので、時折某塔音盤屋や某親方之声音盤屋のウェブ・サイトを眺めて居ります。

今回も輸入盤マンセーぢぢいであるわたくしの、興味を惹く様な新譜も特になかろうと思いつつ眺めていると、オルフのカルミナ・ブラーナの再発新譜が矢鱈と並んでいるのに気づきました。おやおや、と思ってみてみると順に

・シャルル・デュトワ/モントリオール交響楽団(Decca)
・ヘルベルト・ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団(Decca)
・アンドレ・プレヴィン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(DG)
・リッカルド・シャイー/ベルリン方走行楽団(Decca)
・ジェームズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団(DG)
・クリスティアン・ティーレマン/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団(DG)
・小沢征爾/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(旧Philips)
・ダニエル・ハーディング/バイエルン放送管弦楽団(DG)
・アンタル・ドラティ/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Decca)

とまあ、実に9種類もの音盤が。何れもHighi Quality CD仕様だそうでありまして。このほかにもオイゲン・ヨッフムのカトゥーリ・カルミナも再発が掛かる様で。ちょっと考えたら、今年はオルフ没後40年。という事でユニバーサルが在庫(というのも少し変な言い方ですが)の御蔵出しを企画したものか、と思います。何れも限定盤との事ですが、確かにオルフの作品としては良く知られている曲であると言っても、一遍に9つの録音の再販を掛けて、競合しないものですかねえ。

そんな事を思いつつ、一連の告知を眺めていると、今回のオルフ没後40年企画盤の一つに、カラヤン/ケルン放送交響楽団の『時の終わりの劇』(DG)も再発される、との告知に気が付きました。
この録音、1970年前半のカラヤン全盛時代の録音で、カラヤン自身が世界初演を手掛けた曲で、尚且つ極めて珍しい事にベルリン・フィルではなくケルン放送交響楽団を振っての録音ながら、LP時代には遂に国内盤が発売されなかったという、曰くつきの録音でありまして。そうか、これも御蔵出しになるのかと嘗ての扱いを思い出して、ぢぢいらしい感慨を催したのではありました。



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