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2022年01月17日21:33

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点鬼簿之雑談帖(その203)―水島新司氏の訃報

漫画家の水島新司氏の訃報が伝わりました。享年82。先達て引退宣言を出されて、これからは締め切りに追われる事も無くなって、ゆっくりしていただけるのかと思ったのですが、左程日を置かずして訃報に接する事になりました。嗚呼。

<引用開始>

漫画家の水島新司さん死去 「ドカベン」「あぶさん」の作者、82歳

「ドカベン」「あぶさん」など、野球漫画の第一人者として知られる漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが10日、肺炎で死去した。82歳だった。葬儀は家族で行った。喪主は妻修子さん。新潟県生まれ。中学卒業後、海産物問屋で働きながら新人賞に投稿して入選。貸本漫画を手がけた後、1970年から連載を始めた「男どアホウ甲子園」(故佐々木守さん原作)がヒットした。72年に「野球狂の詩(うた)」「ドカベン」、73年に「あぶさん」の連載を始め、選手の心理やプレーをちみつに描いて野球漫画の新たな地平を切り開いた。

強肩強打の捕手山田太郎や「悪球打ち」の岩鬼、「秘打」の殿馬ら個性的な選手が数多く登場した代表作「ドカベン」は、高校野球からプロ野球へ舞台を移し、実在の選手や水島さんの他作品の主人公らも交えて続編を長期連載した。2012年から週刊少年チャンピオン(秋田書店)で始めた完結編「ドリームトーナメント編」が18年に終了した。

シリーズ合計205巻、46年の執筆を振り返り「たしかに46年間は長い年月です。しかし長さは感じませんでした。キャラクターに囲まれて、毎日楽しく作品を描いてまいりました」と同誌に読者へのメッセージを寄せた。パ・リーグファンとして知られ、飲んべえの代打屋「あぶさん」こと景浦安武が活躍する「あぶさん」は、当時まだ人気でセ・リーグに圧倒的に劣っていたパ・リーグに光を当てた。南海、ダイエー、ソフトバンクとホークス一筋だったあぶさんが劇中で37年の選手生活に幕を下ろすことになった09年10月には、本拠地である福岡市のヤフードームで引退セレモニーが行われた。41年にわたる連載を14年に終えた。

「ドカベン」と「野球狂の詩」は映画化、アニメ化された。02年には新潟市の商店街に「ドカベン」などのキャラクター7体の銅像が立ち、人気を集めている。05年に紫綬褒章。自らも草野球チームを率いてプレー。プロ野球関係者との交流も深かった。

<引用終了>

出典Web:https://www.asahi.com/articles/ASQ1K3RZFQ1KUCLV004.html?iref=comtop_Obituaries_02

わたくしも『ドカベン』や『野球狂の詩』、『あぶさん』は結構読んだ口でありまして。もう50年近く前になりますが、1死満塁でのスクイズがフライになってゲッツーとなった時に、3アウト目より先に走者が生還すれば得点が入るというルール(守備側がアピールをしないで、選手が全てファウル・ラインを超えた場合)が取り上げられた時は、クラスで『ドカベン』を読んでいた面々で、「これは一体どういう事か」と議論をした事が。何年か前―調べてみたら、2012年の夏の甲子園の熊本濟々黌高校と鳴門高校の試合でした―これが現実に起きたので、魂消たものでした。

自分が所謂思春期の頃、熱心に読んだ漫画家の訃報に接し、哀惜の念を禁じ得ないものがあります。謹んで故人の御冥福を御祈り申し上げたい、と思います。

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