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2022年01月14日23:22

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映画之雑談帖(その44)―『サンダーバード55』鑑賞記

本日は代休だったので、先週封切になった『サンダーバード55』を見てきました。感想文を少々。

オリジナルのサンダーバードは、今回の映画のタイトルにもある様に、日本では55年も前に某国営放送で放送されたもの。当時小学生だったわたくしも、すっかり夢中になってみたものです。その後映画になった『ゼロ・エックス号』も観に行きましたねえ。面白い事に駐在員稼業中に、英国のBBCがリバイバルで秋口に放映したら大変なブームになりまして。
洋の東西を問わず、プラモデルが引っ張りだこになって、クリスマス・プレゼントの目玉になると思いきや。当時サンダーバードのプラモデルは日本でしか製造されておらず、クリスマス商戦に間に合わせる為に輸入が出来るタイミングを逸して仕舞って居りまして。その事情を伝える新聞の見出しが”Thunderbirds are go"(サンダーバード出動)を捩って、”thunderbirds are gone"(サンダーバードは行って仕舞った―商戦の機会を逃した、の意)となっていて、大いに受けたものです。

その後実写版、最新式CG版も拵えられましたが、どうも違和感が。まあ最初のイメージが強すぎて、リメイクは難しいかなと思ったものですが、今回は当時レコードに吹き込まれたオリジナル・ストーリーを当時の技術を再現してリメイクしたもの、との事。そうは言ってもなあ、と思いつ半信半疑で見に行ったのでありますが。

これが魂消た事に、そっくりオリジナルの世界が再現されて居りまして。オリジナルから転写したサンダーバード各号の発進シーンと、新たに撮影されたアクション・シーンやメカの発進シーンが、全く違和感なく接続されていました。
新たに撮影されたシーンのメイキング・シーンも映画の冒頭で紹介されていましたが、そのシーンが映画で出てくると、これはもう55年前に作られた映像との違和感が全くなく。強いて言えば、スーパーマリオネーションの操り糸が、オリジナル程目立たなくなっていた事くらい、でありましょうか。この歳になって、昔のままのサンダーバードの完全新作が見られるとは思いませんでした。

まあストーリーも、当時の子ども向けなので、雪男にさらわれて秘密工場で働かされていた人をだれも助けぬままに、秘密工場が悪漢の手によって爆破されて仕舞ったり、と突っ込みどころが無くはないけれど、それもまたサンダーバード・ワールドの御約束か、と。大いに子供時代を思い出して、楽しんだひと時でありました。只生憎な事に、プログラムを買おうと思ったら売り切れだったので、日を改めて買いに出掛けようと思った次第です。
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