mixiユーザー(id:5087127)

2022年01月08日22:34

115 view

鉄道之雑談帖(その238)―保存蒸気機関車の手入れ

昭和50年3月に、旧国鉄の蒸気機関車が営業運転を終えて早50年近くの斎月が流れ。当初はそれなりの台数の蒸気機関車が保存されましたが、その後経費の問題やらなにやらで、結局解体されて仕舞ったものも少なくありません。わたくしの近くの旧与野市役所(現在のさいたま市中央区役所)前にも、9600型蒸気機関車が静態保存されていたのですが、先年補修にも経費が掛かりすぎるという事で、あっさり解体されて仕舞いました。嗚呼。
そんな中、地道に保存された機関車を月に一度手入れして、綺麗な状態を保っている蒸気機関車がある、との事で。

<引用開始>

SLの補修、月1回続け250回 NPOが記念の催し「歴史知って」

福岡県直方市頓野のNPO法人「汽車倶楽部(くらぶ)」が修復・保管している蒸気機関車(SL)「9600形59647号」が、今年で製造100年を迎える。約20年前から月1回続けてきた保守活動が250回目となる9日、活動を公開し、記念のイベントを開く。59647号は1922年に造られ、74年に「筑豊本線さよなら列車」を牽引(けんいん)して引退。その後は同市内で保管されていた。老朽化し解体撤去されるところを地元の鉄道ファンが引き取り、それを機に汽車倶楽部が発足した。

倶楽部が修復・保守活動を始めたのは2001年4月。月に1度、日曜に集まり、さび落としやペンキ塗り、壊れた部品の補修などにあたった。朽ち果てていた車両はかつての雄姿を取り戻し、活動拠点の敷地内に建てた雨よけ施設に「静態保存」された。その後、活動が知られるにつれ、各地で保管されているSLの修復の依頼や移設の相談が相次ぐように。現在、譲り受けたのが2両、預かっているのが2両。市外の展示場への「出張」も含め、毎月欠かさず活動している。現会員は県内外の鉄道ファン約90人。元国鉄マンの助言を受けながら、毎回十数人が手弁当で駆けつけ、SLの手入れに精を出している。

9日のイベントは午前11時から。59647号の上から1千袋の餅まきをした後、車両を磨く保守活動があり、希望者は手伝える。屋内施設でのNゲージ鉄道模型の運転を披露するほか、1周約100メートルのレールを走るミニSL列車の無料乗車体験もある。理事長の江口一紀さん(60)は「筑豊は石炭産業で栄え、その石炭で動いたSLの歴史があった。そのことを多くの人に知ってもらいたい」と話している。問い合わせは汽車倶楽部(0949・26・9600)。

<引用終了>

出典Web:https://www.asahi.com/articles/ASQ1774STQ16TGPB001.html?iref=pc_photo_gallery_bottom

写真を見ると、黒光りしていて今にも走りだしそうですが、この汽車倶楽部が譲り受けた当初(社員がインターネット上に転がっていましたが)赤錆だらけでちょっと重機で揺すったら忽ち崩れて仕舞いそうな状態。良くそんな状態から、此処まで修繕して、見違える様な状態にまで漕ぎ付けたものだなあ、と大いに感心しました。直方は流石に遠いので、ちょっと思い立って観に行こう、という訳には参りませんが、何とか足を運んで雄姿を拝みたいものです。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する