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2021年11月22日22:59

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(ハル)


(ハル)おもしろかった。この頃から悟りに入ったと思っていたけれど、時代の空気を汲み取るのがうまい森田が描き出すのは、こうした時代だったんだな、というものである(註1)。(ほし)は引っ込み思案なとこあり(理由は後で明かされるが)不器用で興味へは関心はありで、(ハル)はメールなのにがぜん元気いいとこ、それに思いやりが、文字からはかられるとこある。ある意味、赤い糸で結ばれた織姫と彦星の映画的典型があるように思え、アマテラスとアポロン的なところがうかがえられる。ラストクリスマスは音楽が鳴っていないところは空虚に不気味であったが、こちらも劇伴はここぞというとこ以外、機械の音や空気感といった街の音であるが、それは寧ろ気持ちいい感じで表される。メール文字も、その前のシーンを表しているとこありで、なにかサイレント映画なセンスもする。顔を知らない方が、心を打ち明けられやすいのは、なるほど、であるが、遂には愛の言葉の掛け合いみたいになっちゃうけれど、そうなるかな?となるも、ラストはあれだから、その展開ならありなのだ、となる。かつて観たときより、おもしろく思えるものがある。心の交流は、いまから見ればいろんな作品で表されてしまって新鮮ではないと思えるけれど、なぜか新鮮に感じられるものたくさんあったな、となる。


註1 同じ静かさでもバブリー期のキッチンとも違う。もちろん、ドッギャーンなそろばんずくとものようなものとも、家族ゲームとも違う。そうした時代だったんだな。模倣犯や黒い家なんかも、三池や園が出だした頃やリリーシュシュ、薔薇なんとか少年と呼応する。
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