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2021年03月10日08:31

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桑田佳祐さんの配信ライブを楽しむ

 このあいだの日曜夜、桑田佳祐さんのソロとしての無観客配信ライブ「静かな春の戯れ 〜Live in Blue Note Tokyo〜」を楽しんだ。
 まず、会場がブルーノート東京というのが良かった。一度行ったことがあるが、音響は最高だし、キャパ400人の規模がじつに親密な空間を作り上げる素晴らしいジャズクラブである。桑田さんも先日ラジオで、
「もう何年もスタジアム・ライブばかりで、それはそれでありがたいけれども、もう少し小さいところでもやりたいなあ」
 と言っていたので、その願いが叶った形だろう(ライブのMCでもそう語っていた)。
 次に、ライブそのものが素晴らしかった。アコースティックな編成で、大好きな『若い広場』『Dear My Friend』『愛のささくれ〜Nobody loves me〜』『明日へのマーチ』『スキップ・ビート』『真夜中のダンディー』『ヨシ子さん』『悲しい気持ち』を熱唱してくれた。『IKO IKO』のリズムを引き継いでそのまま『ヨシ子さん』に流れるあたりはゾクゾクした。そして、コロナ禍にあってファンのために出来ることを最大限にやっている姿に深く感銘を受けた。

 一つ、とても気になることがあった。
 長年のファンなら誰でも知っていることだが、桑田さんは自分が作った歌詞を覚えていない。ライブだと本人もテンションが上がっているから尚更で、そのためある時期からステージの真ん中にモニターを置いて歌詞を映していた。カラオケかとツッコミたくなるような状況だが、それほど桑田さんは歌詞を覚えていなかった(最初はモニターを見て正確に歌っていても、盛り上がってステージの端のほうに行くと、モニターがないため、その時点から歌詞がめちゃくちゃになった)。
 そんな桑田さんが、今回のステージではきっちり正確に歌っていた。歌詞を映しているモニターも見当たらなかった。どういうことだ?
 これはぼくの想像だが、今回はスタジアム・ライブではなく室内のジャズクラブだったから、正面の壁あたりに大きなモニターを置いていたのではないだろうか。だから桑田さんは堂々と歌詞を見ながら歌えたのではないだろうか。

 むろん、もしぼくの想像が当たっていたとしても、ライブの素晴らしさは少しも減るものではない。
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