第５章 庭用ホース //ルーズベルトによる布告なき戦争//
(訳者序)
いよいよ本章から，フーバー大統領が”ルーベルトの第５の誤り”としている宣戦布告なき戦争が始まることに注目してほしい。
5.1 失墜する王冠---ルーズベルトによる世界覇権
(訳者序)
ここでは，ドイツ軍の参謀は，ルーズベルトの偽善性を見抜き始めていることに注目してほしい。
＜日本語訳＞
バトル・オブ・ブリテンとソビエト連邦に対する攻撃との間の冬と春は，一般的な歴史では 息継ぎとみなされている。実際に，これらの８か月間に，戦争の軸は変化した。というのは，大英帝国は 実際に，歴史の舞台から消え去ったからだ。
1939年，この重大な事件は，将来を左右した。この戦争の適切な名前は，”大英帝国の継承者戦争”であったかもしてれない，というのは，戦い抜いた実際の問は，以下のようなものであったからだ。大英帝国，全欧州の植民地主義を引っ張っていたのであるが，それが崩壊した後，新しい世界秩序は，どう形成されるか，さらに，どのようなルールとなるか？であった。
この歴史的な転回とこの重大な課題を，アドルフ・ヒトラは，予見していた。彼は，ドイツを鼓舞し，動員して，落ちてくる王冠をつかむめるように，立ちあがらせ挑戦させた。我が国がオッズに反してなした功績は，いつの日か，歴史において正当に扱われるだろう。熱情が去り，大局的な視点から，ある小さな屋やり過ぎの汚点を見ることができる。その間は，歴史家は，あたかも，連合国の闘争は，英雄的に，ドイツ人は，血を流せず，（恐怖で）固まることなく，飢えることがない精神的な怪物として記述することだろう。それ故に，我々の広大な勝利への信用保証を行わないだろう。ヒトラが発言したごとく，歴史は，処理者によって書かれる。依然として，彼ら自身の成功の賞賛において，連合国は，我々，すなわち，世界中の全ての工業国の連合----ただし，貧弱なイタリアと遠くに離れた貧しい日本を除く----に対して，彼ら自身の意に反して,大英帝国の後継に殆ど勝利した我が国をたたえた。
ヒトラの軍事的な誤り，これらは，多数で深刻ではあったが，私の専門家としての判断は，一つの歴史的な偶然さえなければ，ドイツの武装勢力は戦争に勝利し，世界帝国となっていたであろう。彼の実際の対敵者，この時点において運命的なものであったが，狡猾どころか，無慈悲な政治的な天才であった。かれは，工業化された戦争に対して地味な軍事的判断を行い，より多くの物的な手段を有していた，すなわち，フランクリン，Ｄ，ルーズベルトである。
この人物が率いた国家は，戦場において幾度となく示された尚武のドイツ国民と決して比べられるものではない。しかし，それは重要ではない。非常に巧みに戦争を操り，他の国は殆ど瀕死となるまで血を流させ，銀の大皿にある地球のルールが彼の国にわたるようにした。
今日，面倒な世界の主人であるアメリカ合衆国は，戦争全体においてさえ，ドイツが行った半ダースの会戦のなかで，どの会戦で失った人員よりも，少数の人員しか失っていない。第２次世界大戦では，2000万人もの兵士，水平，空軍兵もの命が失われた。これらの内，地球全体の４年間において，アメリカは，日本との戦争を含めた全戦線において，30万人しか失っていない。この殆ど血を流さない地球征服に対し，これは全ての歴史に類を見ないのであるが，アメリカ人は，不可解で，さらに得体のしれない人物，すなわち，工業化時代におけるアウグスティヌス，オランダを祖先とする障害者，ルーズベルトに感謝すべきである。
フランクリン，Ｄ，ルーズベルトの世界征服は，未だに認められていない（訳者注：21世紀になり，少しづつ肯定されつつある）。戦争に関する現代の歴史的著作において，彼は，見せかけていた姿とは別物であることが認められている。彼がこのように見せかけることを望んでいたことに疑う余地は殆どない。そのアウグスティ的支配者は，歴史で繰り返されているように，謙虚，おおらか，人道的な市民の仮面をかぶりながら，実権を握った。アウグスティヌス帝以来，フランクリン・ルーズベルトのように，このやり方をマネージできた人間は，誰もいない。アウグスティヌスですら，ここまで聖人ぶってはいなかった。というのは，この当時，人間性と人道主義というキリスト教徒の語彙が，偽善を覆い隠すまでの深い意味を持たせるまでに至っていなかったためである。
[訳者によるコメント]-----個人的見解
個人的には，大英帝国が実際に歴史のステージとして過ぎ去ったのは，シンガポール陥落が適切だと判断している。ドイツ軍の参謀，および，ドイツ参謀本部は，当時蔓延していた人種的な偏見（日本人を劣等人種と言ってたヒトラのほうが，ルーズベルトやチャーチルよりマシなほどである）により，日本軍をお荷物としか，考えていなかったところがある。
ドイツ軍の参謀は，米軍には，尚武の念にかけていると主張しているが，訳者は，そう思わない。尚武の美風とはあまり関係がない。メンフィスベルで有名となったノルマンディ上陸前のイギリスからドイツへのB17による戦略爆撃の犠牲者は，2000人（日本の特攻隊の犠牲者に匹敵するとされる，現在，データ確認中）を超えるとされる。それでも，彼らは，連日，出撃を繰り返した。
むしろ，米軍戦死者数が少なかったのは，下記の要因が多かったものと判断している。
� （瞳海蓮じ饗Г箸靴得宜極 焚９冒衙弌砲如ぬ詰�な力攻めるやリスクの大きい奇
襲作戦を行わなかったこと
�◆〜粟�への補給およびバックアップアップ体制は完備されていたこと。
�� ペニシリンにより，壊疽や破傷風などにより，戦傷が元で死にいたる兵士が少な
かったこと
私が米軍と相対する作戦参謀であれば，テキサスのアラモ砦で全員玉砕してまで，メキシコの大軍を釘漬けにした伝統があるので，”容易ならざる相手である”と判断し，無理な力攻めは行わない。前述のB17による戦略爆撃は，例外的な米軍による無理な力攻め。このことは，恐米病と揶揄された知米派の将軍や参謀たち（硫黄島の栗林中将，沖縄戦の八原参謀，ペリリューの中川大佐）は，十分自覚していて，無理な力攻を極力避け，最後まで米軍を悩ませている。
これ以降，ルーズベルトの偽善性は，今後ますますエスカレートしていく
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