■アラブ対イスラエル時代は崩壊 パレスチナ孤立化の恐れ
(朝日新聞デジタル - 08月15日 22:35)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6195788
UAEは,キリスト教に対しても寛容です。昨年は,ローマ教皇が首都アブダビの複合競技施設ザイード・スポーツ・シティでミサをとり行わうことができました
http://shampoo11.livedoor.blog/archives/15871880.html 。
私は,これの話をきいたときには,耳を疑いました。寛容とされているマレーシアですら,公共施設でのキリスト教の儀式は禁止。聖歌隊が市民ホールで公演を行うこともゆるされていません。隣のインドネシアでは,行政が許可してクリスマスpartyを,ムスリム暴徒が押しかけて,中止させたという事件がたびたび発生しているからです。
ときおり,風聞にきくパキスタンから北アフリカにかけてのキリスト教徒(日本では,コプト派やネストウリス派はおろか,正教系ですらキリスト教と意識していない人が多い)の状況をきくと,暗澹たる気持ちになります。
神聖ローマ皇帝,フリードリヒ2世は,イスラムと和解を実現しました。要点は,いかのとりです。
キリスト教徒への聖墳墓教会の返還
イスラム教徒による岩のドームとアル=アクサー・モスクの保有
軍事施設の建設の禁止
この実現は,現代においては極めて難しいと言わざるをえません。しかしながら,このフリードリヒ2世の偉業を達成すべく,われわれも日々努力しなければなりません。これは,トランプ大統領も同じ考えでしょう。今回の国交回復がこの実現のための一歩となることを期待してやみません。
イスラエルには,マレーシア国籍の人々(キリスト教徒も含む)ですら,旅券が無効で,入国禁止です。国交樹立ということは,少なくとも,UAEの旅券がイスラエルで有効になります。逆に,UAEのムスリムたちも,岩のドームとアルアクサモスクに行くことが可能となります。日本では,殆ど報道されていませんが,注目に値します。
よろこんでばかりもいられません。その後,フリードリヒ2世は,”自己の保身とお家安泰のためにキリストの大義を売った”と内乱の鎮圧にあけくれました。イスラム側のアル=カーミルもまた同様です。この後,イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がフリードリヒ2世にように,UAEのムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン皇太子が,アル=カーミルのような裏切者扱いにされえないか,今後,見守る必要があります。
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