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2020年06月13日22:42

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ローカルニュース之雑談帖(その284)― づぼらやの閉店

此処の所、店主の高齢化・後継者難が原因で、長年親しまれて来た飲食店が閉店するニュースに接する事が多くなってきた様な。先日、神田の餃子屋さんのスヰートポーヅの閉店の二ニュースを知って、おやおやと思っていたら(生憎食べた事はなかったのですが)、同じ神保町にある「いもや」(天婦羅)やキッチン南海(こちらは今月中)に閉店と知って、憮然たる思いに駆られたものでした。
此処へ来て、今度は大阪のフグ料理店づぼらやも閉店する、との報道が。嗚呼、なんてこったい。

<引用開始>

「づぼらや」閉店 新世界に衝撃

型コロナウイルスの影響で休業を続けている大阪・新世界の老舗ふぐ料理店「づぼらや」が、再開をしないまま、閉店することになりました。 運営会社は、「大勢で鍋を囲むスタイルの飲食店で、密を避けながらこれまでどおりに営業する見通しを立てられなかった」などとしています。「づぼらや」は、ふぐをあしらった張り子の看板で知られる大阪の老舗のふぐ料理店で、「新世界本店」と「道頓堀店」の2つの店は、緊急事態宣言を受けて4月8日から休業していました。

再開を目指してきましたが、運営会社は新型コロナウイルスの影響で経営状況が悪化したうえ、「大勢で鍋を囲むスタイルの飲食店で、再開しても、密を避けながらこれまでどおりに営業する見通しを立てられなかった」として、臨時休業から営業を再開しないまま、ことし9月で閉店することを決めました。づぼらやがある「新世界」は、外国人旅行者にも人気の大阪を代表する観光名所ですが、多くの店舗が長期間の休業や営業時間の短縮を迫られ、厳しい経営環境に置かれています。 運営会社の松田隆治会長は、「再開してほしいという電話を多くいただいていますが、これまで利用してくれたお客さんに申し訳なく思います」と話しています。
店の張り子の看板は、観光名所の通天閣とともに大阪を象徴するランドマークの1つとして長年、親しまれていて、会社は、今後、対応を検討したいとしています。

【「づぼらや」とは】。
「づぼらや」は、大阪を代表する庶民的なふぐ料理の店です。 大正9年(1920年)に創業し、ことしでちょうど100年を迎える老舗で、新世界本店と道頓堀店の2店舗を展開しています。いずれの店先にも巨大なふぐの張り子の看板が掲げられていて、食い倒れの街を象徴する存在感を発揮しています。 名物のてっちりセットは、1人前が5600円から用意されていて、高級料理であるふぐを手ごろな価格で提供していました。 新世界本店は客席が150席、道頓堀店は400席あり、大人数の宴会にも対応していることから団体客の利用も多く、観光客も含めた幅広い顧客に親しまれてきました。

【大阪・新世界では】。
大阪・新世界の街では、「づぼらや」の閉店を惜しむ声が数多く聞かれました。 新世界に50年近く住む80歳の男性は、「30年くらい前は景気もよく、しょっちゅう食べに来ていました。そのころからてっちりが安くておいしくて、多くの人でにぎわっていました。閉店すると聞いてびっくりしましたし、看板がなくなったらさみしいです」と話していました。また、大阪・熊取町の63歳の女性は、「100年続いた老舗がなくなるのは残念です」と閉店を惜しんでいました。 出張で東京から訪れた47歳の男性は、「大阪といえばこの風景だと思っていたので、店が閉まるのは残念です」と話していました。

【串カツ店“象徴消えさみしい”】。
同じ新世界で老舗の串カツ店を経営する上山勝也さんは、「づぼらやさんが閉店すると聞いて、一緒に新世界で長くやってきた仲としてショックを感じています」と閉店を惜しんでいました。 創業100年のづぼらやに対し、上山さんの店も創業91年を数える老舗で、長年、ともに街のにぎわいを支えてきた店の閉店に「さびしいし、痛いし、もったいない。できればこの場所でずっと一緒に商売をしていたかったです」と話していました。また、上山さんは、「通天閣の写真を撮ると必ずづぼらやのふぐが一緒に映り込む。づぼらやさんが無くなると、新世界の景色が変わってしまう。大阪の1つの象徴、シンボルマークが消えてしまうのはとてもさみしい」と話していました。

【通天閣“頑張っていく”】。
新世界にそびえる通天閣と、づぼらやのふぐの看板は、この街のいわばシンボルとして、多くの人たちに親しまれてきました。大阪を代表する観光名所、通天閣の高井隆光社長は、「新世界では、通天閣とづぼらやさんのふぐのちょうちんが2枚看板だと思っていたので、それがなくなるかもしれないと思うと、相方を失ったような気持ちで、さみしいです」と話していました。また、「コロナの影響で新世界の街もまだまだ客が戻らないですが、通天閣だけでも街を背負っていくつもりで、地域の人たちと協力して乗り越えられるよう頑張っていきたいです」と話していました。

【外食需要 解除後も元の50%と推計】。
野村総合研究所は、新型コロナウイルスの影響を受けた外食需要の推計をまとめています。それによりますと、緊急事態宣言が出ている期間中は感染拡大前の水準の23.8%まで下がったということです。そして、緊急事態宣言が解除されても、外食需要は元の水準の50.1%にとどまると推計しています。この推計は、利用者が以前と同じ頻度で外食することを前提としているため、人々が外食に行く回数が減ればさらに厳しい数字になるとみています。

野村総合研究所は「新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで需要が回復するには、長い時間を要すると想定される。感染防止対策で店舗の収益性が低くなり、経営が成り立たない店も出てくるだろう」と指摘しています。

<引用終了>

出典Web:https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200612/2000030953.html

未だ大学生だった時分に、初めて大阪に出掛けて道頓堀へ行ってみて、一番強烈に印象に残ったのは、このづぼらやのふぐ提灯の看板でした。今は無くなったくいだおれのくいだおれ人形と共に、駅のお土産屋ではフィギュアのキー・ホルダーまで売っていて、へえと感心したものでした。
生憎わたくしは、お酒が飲めないので名物のてっちりを食す事はありませんでしたが、わたくしの頭の中では大阪、と聞くとくいだおれ人形(くいだおれ太郎、というそうですね)とづぼらやの提灯がすぐ脳裏に浮かびます。その老舗が閉店するの報道に接し、自分の頭に焼き付いているあのふぐ提灯の行く末がどうなるか、気がかりですねえ。
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