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2020年04月30日23:57

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御馳走之雑談帖(その10)―本家本元のシカゴピザ事情

今は閉店して仕舞った様ですが、嘗てはわたくしの住まいの近くにシカゴ・ピザを名乗るデリバリーの店がありました。何故シカゴの肩書が付くのか、これまで多少気にはなっていたのですがそれ程深く追求する気も湧かず。以下の新聞記事を読んで、成程と腑に落ちた次第。

<引用開始>

伝統と革新 シカゴピザ 究極の味へ日々進化

米シカゴの名物といえばピザだ。分厚い「ディープディッシュ」が有名だが、種類の豊富さは全米屈指で、敏腕シェフが「伝統と革新」を合言葉に究極のピザ作りに腕を競う。シカゴピザ書籍の著者で、ABCテレビの批評家でもあるスティーブ・ドリンスキー氏に「一押しの3店」を選んでもらった。

まずはディープディッシュの名店「ラブリオラ」に向かった。オーナーのリッチ・ラブリオラさんは地元で有名なパン職人でもある。同店のピザはカラメル色に焦げたチーズが特徴だ。普通なら深皿の底から上までを生地で覆うが、同店は側面だけチーズを使う。すると、ピザの周辺に黒い「チーズのお焦げ」ができる。一口食べると、その香ばしさがソーセージなどの具材と絶妙にマッチしているのに驚く。「素材には徹底的にこだわった」(ラブリオラさん)という自慢の1品だ。

次に向かったのは「タヴァーン(酒場)スタイル」と呼ばれる薄皮ピザを出す名店。その昔、バーで薄く丸いピザをザクザクと四角く一口大に切り、客に無料で供したのが始まりだ。創業70年の老舗「パッツ・ピザ」はシカゴで最も薄いパイ生地で有名。3代目オーナーのジーナ・ピアネットさんは5歳からたたき込まれた家伝の味を再現している。父親が寝ずに完成させた紙7枚ほどの極薄パイ生地発酵などに6日間を費やす。生地は1枚ずつ伸ばして紙の間に挟み、棚に数時間並べる。水分が抜けた生地は焼くと中に空洞がいくつもでき、パリパリになる。時間を置いてもチーズや具材の水分を吸い、ベタベタになることがない。評判を聞きつけて福岡から最近、出店依頼があった。フランチャイズ店は「味が落ちる」と渋るピアネットさんだが、日本進出を「前向きに検討している」そうだ。

「シカゴピザに新風を」と意気込むのはマシュー・ワイルドさん。2019年に「ボブズ・ピザ」を開業し、「アルチザンスタイル」という創造的なピザを提供する。フランス料理を学び、高級レストランで働いた経験をもとに試行錯誤を重ね、生地にビールを混ぜる技を思いついた。試してみると「力のあるガツンとくる味」になった。トッピングもキュウリのピクルスなど工夫を凝らす。日本で言えば、漬物をピザにのせる感覚だろうか。ピクルスの歯応えと香りで評判になり、インディアナ州など他州から訪れる顧客も多い。

新型コロナウイルスの影響で現在、3店とも通常の営業を見合わせている。再び店内で熱々のピザを食べられる日が待ち遠しい。

<引用終了>

出典Web:https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200430&ng=DGKKZO58616660Y0A420C2KNTP00

わたくし自身は亜米利加という国に縁が薄く、シカゴも行った事もなく(一度仕事の関係でボストンへ行く事になった時に、トランジットでシカゴ空港で時間待ちをした事があるのみ)、ピザも何が何でも喰いたい、という程嵌っている訳でもありませんが、こうした由来があったのでありますね。
大宮の近くにも、シカゴ風の生地の厚いピザを出す所がある様なので、疫病禍が収まったら出掛けてみようか、と思います。

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