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2020年03月03日15:08

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考古学の見地

考古学の悩ましい点は、
あるものが、飛び火的に出土したり、
古い中心地に、当然あるべき発展した遺跡がなかったり、
当然出土すべきものが出土しなかったりする。
まさに一筋縄にはいかず、想定するにも難解だ。
そこが魅力でもある。
取りあえず、視点を変える。
我々は若いころは、都会に憧れるものだし、旅もしたい。
中年になれば、精力旺盛になる。エネルギーを持て余す。
ただ、太古では学校がない。勉強するには、村の長老を頼るしかない。
昔の行動範囲だ。これは、一日二日でどれだけ行けるか?にある。
そして、見晴らしが良かったり、平地や川なら、より遠くに行ける。
そして、思った以上に交易が豊かであったと想像できる。
そもそも、飢えと寒さが、必至の問題だった。これを何とかするのは、
日常もあるが、近くの都会だ。
長老は、都会の事もよく知るかも知れない。
そして、風聞だ。ここが、何とも重要で分かりづらい。新聞もなく、文字もない。
テレビも、ビデオもない。
人づてのみ。いわゆる口コミである。
また、遊動がどの程度あり、どの程度無かったか?
これもむつかしい。
我々も引っ越しする。そう考えれば、遊動は比較的日常的かも知れない。
その中で、定住するものもいるとしたら、人口は、かなり多めに考えねばならない。
また、集落が、土地を放棄することも考えられる。
以上から、
環境的な条件によって、定住化が速い場合、または遅い場合。
放棄されうる事。その時代中に、前の段階の集落があること。
また、例えば縄文土器があったとして、須恵器もあり、
交換する者は、須恵器を選ばない場合もある。交易感覚や、用途感覚でだ。
つまり、思った以上に、行動範囲は広く、交易は盛んであること。
などなど、いろいろ考えられる。
そして大事なことは、自然環境から自ずから進展する事が普通であり、
遅いから劣等、速いから優れた、等とは絶対に言えない。
自然環境による進展性なのである。
温かければ、自然、採集が長く残り、
少し寒い方が、火を使う分、文化が開け、
あまり寒くても、狩猟が多くなり、文化は少し後になる。
自然環境に、必然的に進展するのである。
優劣は絶対に言えない。
言えるのは特性だけである。
以上のことを、提示する。
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