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2020年01月12日01:11

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『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』

ヒックとドラゴン 聖地への冒険

 人間とドラゴンの友情を描いたドリーム・ワークスのアニメーション『ヒックとドラゴン』のシリーズ第3弾。
前作は劇場未公開になったが、本作は無事公開になって良かった。

 “敵対する種族の共存は可能なのか”という現代社会にも通じる問題をダイナミックな映像とともに描き出してきた。
一旦は同じ島でドラゴンと共生する道を選ぶが、全ての人間が受け入れるわけではない。
そこには根強い偏見や差別、無知ゆえの恐怖心といった人の心の弱さがある。
そしてキャパオーバーとなった島では物理的にも共生は難しくなる。
最初は幼い少年だったヒックが文字通り成長しながらドラゴンとの共存の道を探る物語に観客もともに悩みを共有。

 主人公ヒックは1作目では片足を、2作目では父を失うといった“大きな代償”を支払うことが大人への通過儀礼的苦さに結びつく。
さらに本作で支払う“代償”こそ、決定的な成長であり、一人の人間としての自立につながっていると感じた。
成長してパートナー探しが題材の一つとなるだけに、これまでの中で最もロマンチックな演出もみられる。
観客も共に成長しているということなのか。

 シリーズを重ねるごとのCG技術の進歩は目を見張るほど。
特に縦横無尽に飛び回るドラゴンの大群は解像度の高い大画面で見てこそだと思う。
また幻想的な美しさも印象に残る。
相変わらず猫のようなドラゴンの性格描写もファンには嬉しい。

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