先日、初めてヤフオクでバトルした。
今まで二、三度ヤフオクで買い物をしたことはあるが、いつも即決価格で落札していたので誰かと競うことはなかった。
それが先日、即決価格が設定されていないLPレコードを800円で落札しようとしたら(それがスタート価格だった)、オークション終了三十分前に誰かが810円の値をつけた。
ワオ!、とぼくは驚いたが、太刀打ちできない値ではないので、すぐに850円で対抗した。すると見えない敵は860円を出してきた。それからぼくの900円に対して910円、1000円に対して1010円を提示してきた。
ぼくはバトルを続けながら、とりあえず3000円まではがんばろうと決めた。それから先はそのときになってから決めようと。
そうしたらぼくの1100円に対して反応がなくなり、レコードは無事にぼくに落札された。
相手がどんな人間かはもちろん分らない。だがぼくは何となく、相手はプロのネット売買業者じゃないかという印象を持った。そのレコードは古いジャズで、いつでも買えるという代物ではない。それを1100円程度で諦めるなら、本当に欲しいわけではないのだなと思ったのだ。
それにしても、バトルのあいだじゅう、ずっと心臓がドキドキしていた。健康にはよくないものである。
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