『夜霧のマンハッタン』久しぶりに観たけどおもしろかった。スペシャルって感じではないけど、程よい素晴らしさ。心地よい。レッドフォードとウィンガーのやり取りがやはりおもしろい。そしてヒチコックへのオマージュ。終盤の容疑者宅の前の通りにクルマを止める引きの絵、まさにヒッチコックしている。マーニーやめまいのゴールデンブリッジの感覚である。ダリルハンナもヒッチコック的な謎だらけのフロイト的金髪ファムファタール。最終盤の炎のなかのレッドフォード、あちらを向いてるときはスタントマン、そして別のショットに移り、そこから彼のショットに戻るとき、レッドフォードがこちらに振り返るとき、レッドフォードはキャプテンアメリカだ、と思った。いわゆるワスプが全盛の時代のアメリカの顔である。そのイメージをアイヴァンライトマンはうまく活用させている。
サンダンスと監督業で忙しいのか、90年代ぐらいから出演作品としては目立つものがないなと思っていたけれど、調べると俳優業でもちゃんとした力作あるんだ、となる。
オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜
夜が明けるまで
さらば愛しきアウトロー
俳優引退作はサンダンス・キッドへのオマージュをもたせているのだろうか。
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