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2019年10月18日23:34

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新譜之雑談帖(その613)―1963年ベルリン・ドイツオペラ引っ越し公演

今は昔―昭和38年の事ですから、56年前―ベルリン・ドイツ・オペラの引っ越し公演が行われました。確かオペラの引っ越し公演としては、初めてのものと認識して居りますが(無論もうすぐ還暦2年生のぢぢいのわたくしも、当時は5歳の幼稚園生で、オペラなどには全く無縁でありましたが)、この公演は後々まで語り草になる程の名演であった、との事。
カール・ベームの演奏には辛口であった故福永陽一郎氏が、この時の『フィデリオ』の上演について「もう二度と日本では見られないような、物凄く立派で感激的」と評している事からも、窺い知れようというもの。

それから半世紀以上の歳月が流れ、この引っ越し公演のうち、『フィデリオ』と『フィガロの結婚』の実況録音が再発される事になりました。以前、ポニー・キャニオンからこの来日公演で演奏された、ベートーヴェンの第九交響曲と共に出た事があった、と記憶しています生憎その当時に入手し損なって仕舞い、まあ国内盤だから暫くは大丈夫だろう、と嵩を括っていたら短期間で廃盤になって仕舞って、後悔の臍を噛んで幾星霜(大袈裟)。漸くリベンジ(違う)の機会が訪れて、滂沱の涙がちょちょちょぎれんばかり(大袈裟その2)。

ベームのオペラの来日公演では、よく知られている様に昭和55年のウィーン国立歌劇場の引っ越し公演での『フィガロの結婚』(こちらにはわたくしも足を運びました)と『ナクソス島のアリアドネ』の公演が知られて居りますが、『フィガロの結婚』の方は、最晩年のベームの遅いテンポが話題になりましたね(こういう昔話をリアル・タイムの物として出来るのは、ぢぢいの特権)。これに先立ってのベルリン・ドイツ・オペラの公演では、果たしてどんな物であったかを実際に自分の耳で確かめる事が出来るのは、大いに有難い所。

うっかり忘れてまた廃盤になっても困るので、資金繰りを付けて早めに手配したい所ではあります。
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