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2019年10月11日23:50

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点鬼簿之雑談帖(その143)―和田 誠氏の訃報

長年週刊文春の表紙絵を担当されていた、イラストレーターの和田誠氏の訃報が伝わりました。嗚呼。

<引用開始>

イラストレーターの和田誠さん死去 83歳

ユーモアあふれる本の装丁やポスター、映画などさまざまなジャンルで活躍したイラストレーターの和田誠(わだ・まこと)さんが7日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。83歳。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開く。大阪市出身。多摩美術大卒。たばこ「ハイライト」の外箱デザインで注目を集め、雑誌「週刊サンケイ」の表紙に描いた似顔絵などで昭和44年に文春漫画賞を受賞。52年から40年以上にわたって「週刊文春」の表紙を手掛けたほか、丸谷才一さん、井上ひさしさん、星新一さんら数多くの作家、劇作家の本で装丁や挿絵を担当した。

映画「麻雀放浪記」(59年)からは映画監督としても活躍。ノンフィクションやエッセーも高い評価を受け、平成6年には菊池寛賞が贈られた。同年には、絵本「そらをとんだたまごやき」(文・落合恵子作)で産経児童出版文化賞を受賞した。妻はシャンソン歌手で料理愛好家の平野レミさん。

<引用終了>

出典Web:https://www.sankei.com/life/news/191011/lif1910110028-n1.html

わたくしが和田さんの作品に初めて接したのは高校時代、今は亡き石丸電気に音盤を買いに行った時の事。昔は(ぢぢいなので、すぐなんでも昔話なのは御容赦頂きたいのですが)音盤(当時はLPレコード)を買うと、紙袋に入れてくれたものでした。
石丸電気のレコード袋は黄色の紙に、表面はクラシックの演奏家や作曲家のイラストを、裏面はポップス系の演奏家のイラストをあしらったもので。このイラストを担当されていたのが和田誠氏でありました。尤もそれを知ったのは、石丸電気で音盤を買う様になってから、幾らか経っての事。わたくし、この袋が大好きで、CD時代になるまでは、大概の音盤は石丸電気で購入したものでした(クーポンの率が良かった、という事もありますが)。

後に和田氏が平野レミ氏と結婚した、と聞いた時は―わたくしそれまで、平野レミというと某TBSラジオの番組で、矢鱈と喧しい、騒々しいレポーターというイメージしかなかったので―何が良くて平野レミなんかと、と思ったものでしたが、余人には分からない良さを見出したものか、琴瑟相和であったのは周知の所。

それから幾星霜。CD時代になってからは、石丸電気の袋は何の面白味もないビニール袋に変わって仕舞い、やがて石丸電気も業績不振でエディオンに身売り。エディオンは音盤販売に関心がなかったのか、それとも単に儲からなかったので止めにしたのか、嘗て何度となく通った石丸電気は今やカラオケ屋と某アニメイトの入るビルとなり。嘗て親しんだイラス作家の訃報に接し、寂寥感は尽くせぬものがあります。謹んで故人の御冥福をお祈り申し上げたい、と思います。

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