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2019年10月09日23:55

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新譜之雑談帖(その611)―ブラームス第一交響曲 フランツ・コンヴィチュニー/ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

現在では、こんな事を大真面目に言うと小馬鹿にされるのがオチ、でありますが嘗ては東独逸、ソビエト連邦の演奏家を「国家が芸術家の活動を保証してくれているので、カラヤンに代表される西側音楽家の様な、商業主義に毒された演奏家と違い、東側の演奏家は純粋に音楽のあるべき姿を真摯に追及している」と持て囃す風潮が強かったのでありました。わたくしがクラシック音楽を聴き出した頃は、それでも大分色褪せた主張となっていましたが、60年代はある意味猖獗を極めていた様で。

そうした無条件の賛美の対象となっていた演奏家の一人に、フランツ・コンヴィチュニーが挙げられようか、と思います。この指揮者は晩年、手兵のライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を率いて来日、ベートーヴェン・ツィクルスを行い、抑々がオーケストラの引っ越し公演の少なかった当時、大きな話題を呼んだとの事。

この人の録音では、ベートーヴェンとシューマンの交響曲全集が有名か、と思いますがこの程某塔音盤店の独自企画盤として、ブラームスの第一交響曲の録音が発売される、との告知が。
わたくしそれ程熱心にコンヴィチュニーの録音を追っかけている訳、ではないのでこの人にブラームスの交響曲録音があるとは知りませんでした。告知によると、この演奏は彼が他界する一月ほど前に行われた、生涯最後の録音だそうで。

告知の煽り文句はさておき、ベートーヴェンやシューマンの演奏からしても大いに期待できる所、ではありますがわたくしは度々申し上げて居ります様に、御馬鹿な輸入盤マンセーぢぢい。どうも独自企画盤には、先に疑惑の思いを禁じ得ない所。格別最新マスタリングでなくても差し支えがないので、輸入盤の形で発売される事を期待したい所ではありますね。

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