ローカルニュース之雑談帖（その256）―名古屋地下鉄駅名再考

わたくしは（何回か記している様に）嘗て禄を食んでいた某証券会社の、全国ドサ周りツアーの終点で（会社が潰れたので、結果として此処が最後）名古屋に1年程住んでいた事があります。基本的に関東の人間であるわたくしに取りましては、名古屋の夏の暑さと冬の寒さには大いに閉口しましたが、それも今は昔。
また面喰らったのが、地名の難読ぶり。わたくしが当時住んでいた昭和区滝川町の、最寄り駅はいりなか、と平仮名表記でありましたが、漢字で書くとこれが杁中。文字の構成としては、木へんに入り口の入、でありますから難しくはないのですが、漢字だけでは何と読むのか、地元民以外では想像もつかない地名。
あちこちの地名に馴染を覚える前に、名古屋を後にして仕舞いましたので、他は余り記憶にはないのですが、歴史の長い土地は地名が難しいなあ、と思った次第（これより以前に2年程住んでいた大分も、難読地名の宝庫でありまして、『安心院』と書いて『あじむ』と読むのみ魂消たりしましたが）。

さて、オリンピックを前に地下鉄の名前を旅行者にもわかりやすくしよう、という動きが出て来たそうで。

＜引用開始＞

「名古屋城」駅に乗り換え？　地下鉄駅名の議論を開始

利用客にわかりやすくしようと、名古屋市が市営地下鉄の複数の駅名を変更する。名古屋城の最寄り駅である「市役所」を「名古屋城」などと変えることを含め、大学教授や地元の大学生らで構成される有識者懇談会で議論する。5回の懇談会を通して、2021年1月ごろまでに決める。市役所のほか、観光地の熱田神宮がある「伝馬町」、大学病院のある「桜山」、区役所の移転が決定している「中村区役所」を中心に議論する。

20日に第1回の懇談会が開かれ「市役所を使う人より名古屋城を訪れる人のほうが多い」「桜山より病院のある駅と言うほうが伝わる」などの意見がでた。名古屋城の最寄り駅がわかりにくいという声があるなか、河村たかし市長は17年3月の市議会で駅名変更を検討する方針を示していた。

＜引用終了＞

出典Web:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48773480Q9A820C1CN8000/

まあ流石に、区役所が移転するのに区役所前ではねえ。多少は外部の人間にもわかりやすい名前を考案してもらいたいものです。