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2019年08月08日23:59

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歴史之雑談帖(その236)―明日香村での遺跡の発見

明日香村は謂わば遺跡の宝庫、でありまして。ちょっとあちこちほじくり返しただけで、あっと驚く様な発見が。今回は国内最古と言われている宮廷庭園の址を穿り返したら、祭祀遺構が見つかったそうです。

<引用開始>

飛鳥京跡苑池から7世紀の天皇祭祀遺構 奈良・明日香村

国内最古の宮廷庭園跡とされる奈良県明日香村の飛鳥京跡苑池(えんち、7世紀)で、天皇による水の祭りの舞台となった流水施設が見つかり、橿原考古学研究所が8日発表した。飛鳥時代の天皇祭祀(さいし)遺構は極めて珍しく、平成12年に出土した酒船石(さかふねいし)遺跡の亀形石造物(同村)に次いで2例目。専門家は「呪術的な祭祀などが行われた神聖な空間」としており、古代の天皇祭祀を研究する上で重要な資料となりそうだ。

流水施設の遺構が見つかったのは、南北2つの池のうち北池の北東部。湧水池と両側に石敷きを伴った流路で構成され、現在も水が湧き出ている。中心部の構造は南北と東の3方を石垣で囲ったU字形で、東西約3・5メートル、南北約4メートル。この中に一辺約1メートルの正方形状の湧水池(深さ約50センチ)がある。水は木製の堰(せき)を越え、砂岩製の切石を敷いた流路(長さ約10メートル)を通って西に流れ、池の外に流れ出るようになっている。

流路の両側には約100平方メートルの石敷きが広がり、石敷きに下りるための階段も見つかった。現場では斎串(いぐし)や土馬(どば)、製塩土器などの祭祀遺物も出土。7世紀中頃の斉明朝に造られ、天武朝での大改修を経て、9世紀頃まで使われたらしい。現場から約400メートル東の酒船石遺跡で見つかった亀形石造物は、砂岩製の湧水施設を伴い、亀の甲羅部分に水をためる構造。占いや清めを行った祭祀施設とされ、土木工事を好んだ斉明天皇が宮殿の東西に似通った2つの祭祀施設を造営したとみられる。

飛鳥京跡苑池は、南池と北池を中心とした国内最古の宮廷庭園跡。日本書紀天武14年の条に登場する「白錦後苑(しらにしきのみその)」と推定される。これまでは賓客をもてなす供宴施設と考えられており、祭祀施設が見つかったのは初めて。現地説明会は10日午前10時〜午後3時。

<引用終了>

出典Web:https://www.sankei.com/west/news/190808/wst1908080031-n1.html

正確には何天皇の時代に作られたものなのか、これから色々と調査が進むのでしょうが、今後どの様にして保存されるのか、も個人的には大いに興味のある所。可能であれば、常時みられる様に整備してもらいたい所でありますが、さてどうなるのか、今後の続報を待ちたい、と思います。



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