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2019年07月22日22:57

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《映画》2018カンヌの秀作、熱くて重くて

無風参議院選挙も終わり、少なくとも来年まで選挙は封印。つまらん。
結果についての感想を書いておけば、れいわと維新と立憲民主の躍進は何となく明るい未来。自分自身の自民党に入れなければいけない「選択肢のない選挙」が、じわじわと去っていくのかな。あと2年ほどでしっかりした野党が築かれるなら、おいらは喜んで「立憲」やら「維新」と書き込むだろう。
ニュースで選挙に行かない人たちのインタビューを見るにつけ、頭の悪そうな人々にエールを送る。行けよ、良い国に住んでいるのだから。

カチンコ映画レビューカチンコ
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065『存在のない子供たち』★5.
重い。とても朝一番に鑑賞するような作品ではない。きっと、その日が陰鬱になってしまう。
『万引き家族』をカンヌで鑑賞した外国人たちが「日本にもこんな底辺があるのか」と驚いてくれたそうだが、同じカンヌでこの作品が上映されてはかなわない。
喜ばしいことに『万引き』には安藤サクラと樹木希林が居てくれたことでパルムドールを獲得できたが、深淵のリアルさでは圧倒的に『存在のない子供たち』に凱歌を上げる。
世の中のクソDV野郎たちは、どうせこんな社会派映画など見ないだろうし、観たって理解できないだろうが、本当に観て欲しいのはそういう奴ら。
子どもや女性に手を上げるマヌケな男どもに、目を見開いて見せつけてやりたい。
ゼノンはいう。「育てる気がねえのに子供を産むんじゃねえよ」
レバノンだけの話じゃない。日本でさえそうなのだ。

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064『COLD WAR』★5.
熱い愛。
窓口で「コールドワ―1枚」と告げると、セルロイドの向こう側で「コールドウォー1枚ですね」と答え、「ケッ」っと、右唇の端を少し上げる。
これから鑑賞しようとする映画ファンは気を付けたほうがよい。

白黒で描かれる戦後ポーランド。
暗転して場面が変わるたびに、研ぎ澄まされて年代が過ぎていく。
なにからなにまで無駄のない展開で、昭和の名画座で往年のフランス映画を観ているような気分に陥った。
激情型女子に翻弄される亡命男子。だから世界中、多夫多妻制度を認めればいいのに。
『存在のない子供たち』『万引き家族』『CORD WAR』などなど…名作だけが上映された2018年カンヌのコンペティション。
その中でも本作は令和元年マイベスト級につき、同年代女子にもお薦めしたい熱い愛。
ラスト、奇跡的に麦畑の穂が揺れた。
客電が灯るまで一人も席を立つことのなかったエンドロール。奇跡でさえある。

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063『アンノウン・ソルジャー』★4.
北欧と第二次世界大戦がうまく結びつかないほど知識の乏しいおいらではあるが、フィンランドとソ連が国境を接していることは知っている。
フィンランド映画史上最高の興行成績(未確認)という噂を聞いて、苦手な戦争映画ではあるけれど、ミニシアターへ馳せ参じる。
ギネスにまで認定されるほどの火薬量で描かれた戦闘シーンは、それはそれで迫力抜群だが、4人の兵士のストーリーも感動的。特に、あの英雄はシェーンのようにカッコいい。
よしもとのバカ社長のような大将が戦車に挽かれるシーンでシンクロしたのが『レミゼラブル』で橋から飛び降りたジャベールの姿。どちらも、あの音がエグイ。必聴耳

夏休みのシネコンは、所詮アニメやミュージカルやマーベルの大量上映ばかりで鑑賞の選択肢が狭すぎて、結果的にミニシアター比率が高くなる。
毎年、こんなことを書いている。



■「自分の未来は自分で守る」 参院選、半数超が投票せず
(朝日新聞デジタル - 07月22日 12:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5716375
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