mixiユーザー(id:5087127)

2019年03月10日22:56

154 view

映画之雑談帖(その37)―宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章 新星篇

さて今回の上映でお話は完結する『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。予告編を見たら例の沢田研二の歌が流れていたので、非常に嫌な予感がしたのでありますが、見もしないでああだのこうだの言っても、余り意味がないので―見てからのああだのこうだのに、意味があるかどうかも良く分かりませんが―見てきましたので感想を少々。

お話のベースが、わたくしの大嫌いな「さらば宇宙戦艦ヤマト」の、心中特攻でありますので、ストーリー的にはお腹いっぱい(良くない方の意味で)。物語の一番最後で、テレサなるキャラクターが、塔所特攻に同伴する意味も必然性もないし、此処で特攻するならもっと前にしとけよ、と思って仕舞うわたくしは、矢張りぢぢいなのでしょうね。

しかも特攻するけど助かる、の理由付けもわたくしとしましては何をか況や、でありまして。まあ製作者側のそもそもの出発点が「さらば」ならば、こりゃしかたないだろうなあ、と諦めの境地。尤もお話は駄目駄目、でもヴィジュアル的には結構血沸き肉躍る場面も随所にありまして。わたくしが感心したのは、幽霊船(?)として復活したヤマトの、艦橋の壊れっぷりがちゃんと描写されていたこと。そうでなければいけませんね。彗星帝国の側も、矢鱈戦艦やら何やらが、もりもり湧いてくる場所が矢張りあったーこのお話の中での、地球側の次元断層の様なー事が描かれていたのも、成程と思った次第。

興行的には、「さらば宇宙戦艦ヤマト」が当たったので、柳の下の泥鰌二匹目を取りに行ったのであろう、と下司の勘繰りをして居りますが、だとすると出来は頗る宜しくない、というのがわたくしの偽らざる感想。心中特攻が大嫌いなので、そっち路線でお話を拵えられた時点で、ノーサンキューではありますが。しかしあれだけ色々は人物やら設定やらを繰り出したのでありますから、心中特攻のエンディングにしなくてもねえ、と思うのは、わたくしの様な臍曲がりのぢぢいだけ、であるかも知れません。

とりあえず主役の二人は何だかんだで生き残り、サブキャラクターも何人かは退場したものの、粗方健在ではあるので、何か理屈をくっ付けてまた続篇を拵えるんですかね。もう少し愛だのヘチマなどの無駄な御託を並べずに、痛快ドンパチ映画にしてくれないものか、と切に願う所でありますが……ちょっと無理筋そうですね。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する