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2018年12月30日02:41

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経済之雑談帖(その55)―英HMVの経営破綻

年の瀬を迎えて、寒波が来て大雪になったり、漫画家の石川球太氏の訃報が伝わったり、声優の藤田俶子氏の訃報が伝わったりと、中々平穏な年の瀬、とはいかぬようで。

石川氏の漫画では、昔々少年マガジンに連載されていた、『原人ビビ』という漫画(わたくしが小学校低学年の連載でしたから、半世紀以上も昔の話)が好きだったのでありますが、近年は作品に接する機会も少なくなっていた様に記憶して居ります。
藤田氏の代表作としては、『一休さん』を何処の新聞記事でも扱っていて、特段わたくしもそれには異存がないのでありますが。只放映開始当時、このテレビ漫画のスポンサーが日本船舶振興会(競艇の主催組織、当時の親玉が例の笹川良一)、中央児童福祉審議会推薦とテロップが入っていたのを、随分攻撃する向きがあったものでありますが(一休が良い子過ぎる描かれ方をしている、、といった)、そんな事を覚えているのもわたくしの様なぢぢいだけ、でありましょう。

が、わたくしとしては英国HMVの経営破綻の報道が、色々な意味で衝撃的でありましたね。

<引用開始>

英HMV、事実上の経営破綻 ネット配信に押され低迷

英国の音楽・映像ソフト販売大手HMVは28日、大手会計事務所KPMGを管財人に指名し、事業継続のための支援企業を探すと発表した。事実上の経営破綻(はたん)になる。HMVは2013年にも経営破綻したが、投資会社から支援を受けて事業を継続した。しかし、インターネットによる配信サービスの利用が広がる中、今年のクリスマス商戦は低迷。来年も市場の落ち込みが予想され、業績回復のめどが立たなくなった。HMVのマクゴーワン会長は声明で「消費者の行動の劇的な変化などの津波に耐えることができなくなった」と説明した。

 HMVは90年に日本に進出したが、日本事業を担う子会社は07年に大和証券系の投資会社に売却。10年にはローソンが買収して今は資本関係がなく、直接の影響はないとみられる。

<引用終了>

出典Web:https://www.asahi.com/articles/ASLDY01G9LDXUHBI025.html?iref=pc_ss_date

昔話ばかりなのがぢぢいの何よりの証拠、て些か気が引けないでもないのですが、英国で駐在員稼業をしていた当時、HMVには随分お世話になったものです。当時の英国では、わたくしが聴きたい演奏のCD化は余り進んでいなかった様に記憶して居りますが、それでもコリン・デイヴィスのハイドンのザロモン・セット、トスカニーニ/NBC交響楽団のベートーヴェン、クレンペラーのベートーヴェンといった所(ちょうど昔のクレンペラー・エディションが出始めていた頃)は、この時代に購入したものでありました。

記事にもありますように先年一度経営破綻をして、投資会社から支援を受けていたのでありますが、それでも立ち行かなくなった様で。ううむ。

先達て継続的な企業買収で、事業拡大を続けて来たライザップが、大幅な赤字を出して世間の話題になりましたが、買収企業のうちでも赤字の最たる企業が新星堂、という経済雑誌の解説記事を読んでちょっとショックを受けていた所。
まあ現在の音楽ソフト売り上げの全体に占める、クラシック音楽の占める割合など大した事はないのでしょうが、それでも嘗て新星堂は、現在タワー・レコードが盛んに行っている、自社ブランドによるお蔵入り演奏の復刻を最初に手掛け、これまた随分お世話になったのものでありました。

店頭で新しく入荷された音盤を手に取って、わくわくしながら購入するという昔ながらのスタイルは、もう時代遅れなんですかねえ。
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