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2018年12月15日23:52

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新譜之雑談帖(その529)―セルジウ・チェリビダッケDG・Decca録音集成(

無類の録音嫌いで知られていた、チェリビダッケでありますが、没後晩年のミュンヘン・フィルとの実況録音が旧EMIから、70年代の主としてシュトットガルト放送交響楽団との録音がDGから発売されたのは、良く知られている所。

そのDGから出た実況録音が、この度一つのボックス・セットにまとめられて発売される、との告知が。尤も最初発売レーベルの国籍に目が行くと、某Kの国とあったのでおやおや、チェリビダッケは没してからまだ左程時間は経過していない筈だが、もう十八番のパ○リや○窃をやらかしたのかな、と思ってよく見ると、一応ユニバーサルのKの国支店(なのか、よく分かりませんが)が発売元。オリジナル・ジャケット写真使用、とあったので、パ○リも随分大胆な、と思ったのはわたくしの勘違いでありました。

あれは1974年か75年ごろだったか、と思いますが某国営放送FMで「幻の指揮者チェリビダッケ」という事で、前後3回にわたってチェリビダッケの放送録音―記憶が定かではありませんが、当時関係の深かった、シュトットガルト放送交響楽団との実況録音だった、と思います―が流された事がありました。わたくしが聴いたのは、ハイドンの第103番交響曲「太鼓連打」と、シューベルトの第5交響曲でありましたが、今でも故福原信夫氏の、確かシューベルトの第5交響曲の放送が終わった後の、感に堪えたような「素晴らしい演奏ですねえ」という声が脳裏に焼き付いております。

わたくしは一連のDGから発売された録音集では、リハーサルが収録されている、という事でブラームスの交響曲全集を、そして先に挙げて確かに大きく感銘を受けた、シューベルトの第5交響曲を収めた、ブルックナーの第7番〜第九番の選集を購入したのでありますが、左程熱心には聴かぬまま、ただ蔵しているだけの状態。
これは収録されているシューベルトの第5交響曲が、FMで流れたものとはどうやら別物で、出来が些か期待外れだった事も大きく影響している様で。

それでも録音集成を出せば売れるだろうと算盤を弾いた結果の発売、なのでありましょうが、何故Kの国の支社からなのか。事大主義かも知れませんが、本国のユニバーサルから発売されない辺りが、チェリビダッケの録音に対する評価なのかな、と思ったりもします。

わたくしにとりまして、チェリビダッケはそう御贔屓指揮者、という訳ではありませんので(某陸之王者大学の先生の如く)、ちょっと手を出す事はありませんが、喜ぶファンもいるのでありましょう。
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