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2018年11月01日23:58

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新譜之雑談帖(その518)―ベートーヴェン交響曲全集 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1975年〜77年録音)

カラヤンが残した、山の様な録音も常に入手可能、という訳ではありませんが昨今はCDの形態に止まらず、色々な媒体で発売される様になりました。良い事なのか悪い事なのか、は簡単には言えない所でしょうが、LPの形態での発売がオールド・ファン向き、とするならブルー・レイ・オーディオでの形態での発売は、デジタル・オーディオ・マニア向き、という 位置付けなのでしょうか。

カラヤン/ベルリン・フィルの組み合わせでは、都合3つのステレオのベートーヴェン交響曲全集が残されているのは、良く知られている所。そのうちの2回目の録音が、今回ブルー・レイ・オーディオ・ディスクとして発売される事になった、との告知が。

これがわたくしの様な時代遅れのぢぢいには、仕組みが良く分からないのですが、三通りのマスタリングで収録されているのだそうで。その三通りのマスタリングを施された録音が、2枚のディスクに収められ、しかも値段が5千円しない、というのでありますから、LP時代でのベートーヴェン交響曲全集の値段を記憶している(と言っても、個々の全集の値段を覚えている訳、ではないのですが、少なくともメジャー所の国内盤では、安くても1万円は下らなかった筈)ぢぢいとしては、目玉ドコーの思い。

演奏については、好悪が分かれる所でありましょうが、隅々までカラヤンらしい、ピカピカに磨き上げられた、流麗な音作りが存分に味わえる典型的な演奏ではないか、と思う次第。現代ではこれだけの信念と説得力を以て、オーケストラを鳴らす指揮者はいなくなってしまいましたね。

その辺りが、没後そろそろ30年になろうか、というのに依然としてカラヤンの録音が、市場価値を失わない所以の一つかと。しかし、この録音が発売されたのをリアル・タイムで記憶しているぢぢいとしては、あのころはレコード会社も力があったので、大々的にキャンペーンを打ったものだったよなあ、と回顧の情に耽るのでありました。
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