『ローガン・ラッキー』
なによりも、出演していることを知らなかったので、ケイティ・ホームズ久しぶりに見て驚いた。ミシェル・ウィリアムズはこれまで時折いろんな作品で見かけるから、その変化に気付かずにいるが、久しぶりに会うからかケイティ、とても変化している。一瞬分からなかったが、面影でもしかしたらそーだとなる。
ソダーバーグの復帰作と聞くが、かなりおもしろかった。彼の作品の傾向としては、オーシャンズ・シリーズのたぐい。オーシャンズは、なんだかソダーバーグが彼のお友達たちと戯れている感覚で、オーディエンスはおいてきぼりで彼だけが楽しんでいるかのような作風に思え、知り合いがオーシャンズおもしろいですね、と言ったコトバに信じられないほど驚いたけれど、このローガンラッキーを今回おもしろく思えたのだから、オーシャンズも再見するときはきっとおもしろいに思えるだろうと思う。
おもにキャストの印象。チャニングは彼らしい役柄である。アダム・ドライバーのノロマぶりは、様々な役柄できるなと彼のカメレオンぶりに驚き、ダニエル・クレイグは髪も眉も白くすると伊東四朗なみに怖い男になると思わせてくれたのであり、ヒラリー・スワンクはいかにもな彼女の師匠イーストウッドを彼女自身に体現させていて、彼女もまたソダーバーグの意図よくのみ込み、彼の主催する戯れごとにつきあってくれている、となる。ソダーバーグのいつもの能書きたれは多少気になったり、仲間のアクターたちを大事にするがあまり均等に出番を与え、それであるがあまりにリズムテンポがフラットになるのも気になったり、となるも、それでもそれがソダーバーグのいつもの感じだと受け止めるとき『ローガン・ラッキー』面白く思えるのではある。曲のセンスよく、アクションもよく、このエンタメ、ソダーバーグ印にしてかなり面白く思える作品である。とにかく面白かった♬
ラストのトラックバックショットの、ヒラリー・スワンクの腕と義手の掛け合わせ、これがとても美学的である。
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