『
オーシャンズ8』
第一印象としては「期待以上でも以下でもない。」
でも、それで正解なのでは?
スター俳優を贅沢に集めてリメイクされた『オーシャンズ11』の、いわば女性版なのだろうが、時代の空気を感じる点もしばしば。
至る所に女性チームらしいスタイリッシュなアイディアに溢れ、単なる置き換えだけでもあるまい。
(サンドラ・ブロック演じるデビーが無一文の出所から鮮やかな手口で物品をせしめるのはお見事。)
強固な警備にある宝飾品をいかに盗み出すかが見どころなのだろうが、宝飾よりも光り輝くスター俳優たちに目が行く。
サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイなど豪華なキャストが際立つ。
豪華なブランドファッションの中にありケイトのスカジャンの着こなしは小粋である。
(ブランド品ならブランド力で“そこそこ”みられても、ごくありきたりなスカジャンを着て誰でもが彼女のように見えるわけじゃない。)
監督はゲイリー・ロスにバトンタッチしたが、スティーヴン・ソダーバーグが監督した前シリーズの味は残っている。
男性版には感じなかった女性ならではの連帯感はいかにも今日性を醸し出す。
資金強奪ならぬ調達出来たら、次は『オーシャンズ9』になるのかな?
ログインしてコメントを確認・投稿する