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2018年04月29日23:26

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文春文庫

今までに読んだ文庫本で、特に感銘を受けた本を10冊挙げるとしたら、大半は岩波文庫で占められると思う。岩波文庫に続くのは、新潮文庫の翻訳物だろうか。それから、講談社学術文庫や中公文庫、光文社古典新訳文庫、ちくま学芸文庫などが続くような気がする。

それらに比べると、文春文庫で読んだ本は少ないような気がする。
そんな中でも印象に残っている本を6冊ほど挙げてみる。

◆松本清張『昭和史発掘』
二二六事件を通じて、日本的な組織について学んだ書。社会人になりたての頃に読んで、感銘を受けた。

◆柳田邦夫『零戦燃ゆ』
卓越した航空機が、どんどんと落ち目になっていく悲しいお話。

◆小泉信三『海軍主計大尉小泉信吉』
銃後の父のお話。

◆今村武雄『小泉信三伝』
塾から小泉体育賞をもらうことになり、学生時代に読んだ。今も座右にある。

◆司馬 遼太郎『この国のかたち』
この人は、小説よりも評論の方が面白いと思う。

◆吉村昭『夜明けの雷鳴』
箱館戦争において、日本で初めて赤十字精神で職務にあたった高松凌雲のお話。

次の3冊は、読みかけの本。

◆江藤淳『妻と私』
保守派の文人って、どうして自殺する人が多いのだろうかと思う。江藤の文章よりも、付録として掲載されている吉本隆明や石原慎太郎による「追悼」の文章の方が読みごたえがあるような。

◆G.ベイリー『最後の瞬間のすごく大きな変化』
村上春樹の訳。面白いとは思うのだけれど、読みかけのまま。

◆俵万智『愛する源氏物語』
「万智訳」の短歌よりも源氏物語の原文の和歌の方が素敵だと思い始めると、読み進められない。

次の6冊は、読みたいと思って買ったものの、積ん読となっている本。「次に読みたい」と思いつつ、なぜかいつも違う本を読んでしまっている。

◆田辺聖子『おちくぼ物語』
角川文庫で『落窪物語』の原文は読んだ。岩波文庫でもう一度原文を読んだら、田辺さんの翻案を読む予定。

◆内田樹『レヴィナスと愛の現象学』
なかなか手につかない。

◆宇江佐真理『余寒の雪』
収録されている「蝦夷松前藩異聞」だけでも読もうと思っている。

◆『宮尾本 平家物語』
なんとなく買ってしまった。

◆村上春樹『女のいない男たち』
Men without Women。

◆村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
いつか、読むはず・・・。

【追記】
以下の2点を加えます。

◆『死闘の本土上空』を始めとする渡辺洋二による戦記物。

◆石原慎太郎『国家なる幻影』

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