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2018年04月13日23:58

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新譜之雑談帖(その466)―ヘンリー・ウッド プロムナード・コンサート第一夜

今ではロンドンの夏の一大音楽イヴェント、プロムナード・コンサートこと通称プロムス、を知らぬ音楽愛好家は少ない、と思います。尤もわたくしがクラシック音楽に関心を持ち始めた頃がそうでもなく、ザルツブルク音楽祭やベルリン芸術週間と比べて、一段格下げ的な扱いであった様な。

そんな中、プロムスの楽しさを機会ある毎に熱心に紹介していたのが、音楽評論家の故三浦淳史氏であり、中矢一義氏であったかと記憶して居ります。わたくし自身は、LP時代にコリン・デイヴィスが1969年にプロムスのラスト・ナイトを指揮した実況録音盤で、プロムスの楽しさを知り、駐在員稼業時代には実際に演奏会場のロイヤル・アルバート・ホールで、ラスト・ナイトを聴く機会にも恵まれました。

さて、このプロムスの創始者がヘンリー・ウッドであるのは、これまた先刻ご承知の事ではありましょうが、この指揮者が第二次世界大戦中に亡くなった人なので、今日伝わっている録音が余りなかったか、と思います。それが一体全体、どうした事か、戦争中の1943年のプロムナード・コンサートの実況録音盤が世に出る、との告知が。おお、一体全体なんてこったい。

今から75年も前の実況録音でありますから、音の状態はどう考えても芳しい、とは言えないでしょうが今やロンドンの夏の一大名物となっている、プロムスの創始者の実況録音盤とあっては、食指が動くのを止めようにも止められず……
さてどんな音楽が奏でられていたか、ちょっと楽しみではあります。
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