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2018年04月08日21:21

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ニーチェと山上憶良

「忘れるな!−−われわれが高く上昇すればするだけ、飛ぶことの出来ない人々にとっては、一層われわれが小さく見える。」

ニーチェ『曙光』茅野良男訳(ちくま学芸文庫・ニーチェ全集7)
第5章・574節・p.462より

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ニーチェは決して嫌いなわけではないけれど、哲学者として、それほど尊敬しているわけでもない。
ただ、西洋の思想史の中では、大きな影響を与えたことは確かだ。ハイデガーやサルトルなどといった僕の尊敬する哲学者の幾人かは、ニーチェから大きな影響を受けている。そうしたわけでニーチェの著作も読んでみようかと思ったりもするのだが、なかなか続かない。

ニーチェの思想はよく分からないけれど、その言葉には面白いものがある。
引用した言葉は、グライダーなどというマイナーなスポーツに関わった人間からしてみると、なかなか面白いものだ。

確かに、熱心に飛べば飛ぶほど、世間からは遊離してしまうかも知れない。

もっとも、今や「飛べない豚」となった僕には、山上憶良の「貧窮問答歌」の中の次の歌にも共感できる。

「世の中を厭(う)しと恥(やさ)しと思へども
飛び立ちかねつ鳥にしあらねば」

「万葉集」巻第五(893)より

■山上憶良の「貧窮問答歌」
http://hiroseki.sakura.ne.jp/hinkyu.html
http://manyo.hix05.com/okura/okura.hinkyu.html
■ニーチェのこの言葉に関するブログなど
https://blog.goo.ne.jp/poetrykamome/e/7f97c3da246716bed423df11f1b26b40
http://diveintomyself.funfairfanfare.com/%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AA%EF%BC%81/

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