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2018年03月02日21:16
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《2018新潟1》傘いらずの訪越
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
我ながら良い書き出しだ。
春の訪れを鼻の穴で実感する今日この頃、コシヒカリ特A落ちで失意の全新潟県民へ、ささやかなヨッシャ・ヨッシャをお届けするべく上越新幹線へ乗り込んだ
今朝、NHK様の天気予報は雪模様
お天気マークを見ると、空から雪だるまが降って来るらしい。
自宅から持ち慣れないビニール傘を持って、裏日本の風雪と対峙する。
10時、新潟駅。
雪も雨もない曇り空
いわんや、白い雲の切れ間から青空さえ覗かせている。
はるばる川崎から持参したビニール傘は、玉音放送を耳にした特攻兵のように、その役目を果たさぬまま新潟駅の片隅に捨て置かれていく。
なんだ、やっぱり晴れ男じゃん。
1月、2月の裏日本においらが住めば、きっと風雪被害も避けられるのにと、単身赴任や引っ越しすらしたことない無責任な思いにひとりごちる。
川崎オスカー様（自称）の晴れ男伝説は、NHK様の集金マンすら凌駕する。
まずは、この旅行、否、ビジネスが成功となりますようにと新潟総鎮守・白山神社へ参拝の路。
新潟市役所の隣に位置し、大晦日ともなれば多くのコシヒカリ人であふれるであろうこの神社も、今日はカップル1組＋川崎からの使者1名。
白川公園を散策すると、太鼓橋の架かった池が2つ。
その中のひとつは”モネの池”のような屋根付橋だから、池の水を綺麗にして睡蓮を育てれば、きっとインスタバエがたかる池になるだろう。
忠犬ハチ公のような銅像は、昭和9年と11年、雪に埋もれた飼い主を2度にわたって救った忠犬タマ公の銅像
2度も雪に埋もれたのかと呆れるのではなく、それほど日常生活が命懸けの豪雪地帯であったということ。
『野口久光シネマ・グラフィックス』（新潟市美術館）★４．５
近くにあるから寄っただけの美術館。
たまたま映画に関する特別展示が開催中で、寡聞にして知らなかった野口久光（1909-1994)という存在。
何度となく見たことがあるポスターやイラスト。
戦前から映画ポスター作画や予告編ディレクターを務め、映画界ではすこぶる有名な功労者。
東京芸術大学時代に記していた自筆の映画ノートは、某川崎オスカーが学生時代に記録していた映画ノート（自称）とは、天と地、雲と泥、鶴と亀ほどの格差あるできばえ。
貴重なポスターが余すところなく展示されているだけでなく、野口久光編集の名場面を紡いだ『想い出の欧州映画』や『東和映画予告編集』がDVD上映され、『第三の男』や『禁じられた遊び』の公開当時の予告編を観ることができた
新潟旅行、否、新潟ビジネス、いきなりの大ヒット。
さらには、常設展示に足を運ぶと写真撮影OKの貸切鑑賞。
コシヒカリな人たちは、金曜日の正午、美術館にはこないらしい。
そして、新潟にレンブラントが1枚
堂々と贋作が展示されている。ヨッシャ、ヨッシャ。
↑本物。
タクシーに乗って投宿先のホテルへ向かう。
気さくなおばさん運転手さんと新潟談義。
新潟市美術館の裏手に住んでいるという運転手さん、「3年ほど前の草間弥生の展示会に1度来たきりなんです」、と。そして、昨日までは突風と降雪でタクシー大忙しだったらしい。
「昨日1日、道で転倒している人を3人も見かけた。雪で滑ったのではなく風にあおられて飛ばされていく。それも、老人とかではなく若者ばかり」だとか。
市外では電柱が倒れて、道路が封鎖。JRも終日、運行を取りやめたとか。
「おいらが来たのでもう大丈夫ですよ
」とは、口が裂けても伝えない。
なぜなら、永住しろと言われてしまうから。
結局、運転手さんに教えてもらった中華でランチタイム、海鮮でディナータイム。
食べログよりもずっとタメになるおばさん運転手さん、明日のお迎えも指名しようかな
ホテルのフロントマンにも昨日までの暴風雪の話題を振られ、ますます晴れ男自慢をけしかける。
しかし、ここは我慢汁。
そのままチェックインしたのちに歩いて信濃川を渡り、新潟一背の高い朱鷺メッセ
『チームラボ★踊る！アート展と、学ぶ！未来の遊園地』（新潟県立万代島美術館）★１．
記憶が正しければ六本木森アートからの巡回。
六本木でスルーなのだから、こちらもスルーが正解だった。
朱鷺メッセの雰囲気だけでも知りたいと払った入場料1,400円は、信濃川に捨てたと思えるほどの子供用チープなデジタルミュージアム。久しぶりにカネカヘセ
若冲をオマージュしたデジタルアート（自称）。だからどうした。
朱鷺メッセ周囲に点在する野外インスタレーションを見られただけで良しとしよう。
左下『灯台』は蔡國強作品。これに出会えて★４．
テレ東『池の水ぜんぶ抜く』SOS殺到につき月イチレギュラー化
http://
我ながら良い書き出しだ。
春の訪れを鼻の穴で実感する今日この頃、コシヒカリ特A落ちで失意の全新潟県民へ、ささやかなヨッシャ・ヨッシャをお届けするべく上越新幹線へ乗り込んだ
今朝、NHK様の天気予報は雪模様
お天気マークを見ると、空から雪だるまが降って来るらしい。
自宅から持ち慣れないビニール傘を持って、裏日本の風雪と対峙する。
10時、新潟駅。
雪も雨もない曇り空
いわんや、白い雲の切れ間から青空さえ覗かせている。
はるばる川崎から持参したビニール傘は、玉音放送を耳にした特攻兵のように、その役目を果たさぬまま新潟駅の片隅に捨て置かれていく。
なんだ、やっぱり晴れ男じゃん。
1月、2月の裏日本においらが住めば、きっと風雪被害も避けられるのにと、単身赴任や引っ越しすらしたことない無責任な思いにひとりごちる。
川崎オスカー様（自称）の晴れ男伝説は、NHK様の集金マンすら凌駕する。
まずは、この旅行、否、ビジネスが成功となりますようにと新潟総鎮守・白山神社へ参拝の路。
新潟市役所の隣に位置し、大晦日ともなれば多くのコシヒカリ人であふれるであろうこの神社も、今日はカップル1組＋川崎からの使者1名。
白川公園を散策すると、太鼓橋の架かった池が2つ。
その中のひとつは”モネの池”のような屋根付橋だから、池の水を綺麗にして睡蓮を育てれば、きっとインスタバエがたかる池になるだろう。
忠犬ハチ公のような銅像は、昭和9年と11年、雪に埋もれた飼い主を2度にわたって救った忠犬タマ公の銅像
2度も雪に埋もれたのかと呆れるのではなく、それほど日常生活が命懸けの豪雪地帯であったということ。
『野口久光シネマ・グラフィックス』（新潟市美術館）★４．５
近くにあるから寄っただけの美術館。
たまたま映画に関する特別展示が開催中で、寡聞にして知らなかった野口久光（1909-1994)という存在。
何度となく見たことがあるポスターやイラスト。
戦前から映画ポスター作画や予告編ディレクターを務め、映画界ではすこぶる有名な功労者。
東京芸術大学時代に記していた自筆の映画ノートは、某川崎オスカーが学生時代に記録していた映画ノート（自称）とは、天と地、雲と泥、鶴と亀ほどの格差あるできばえ。
貴重なポスターが余すところなく展示されているだけでなく、野口久光編集の名場面を紡いだ『想い出の欧州映画』や『東和映画予告編集』がDVD上映され、『第三の男』や『禁じられた遊び』の公開当時の予告編を観ることができた
新潟旅行、否、新潟ビジネス、いきなりの大ヒット。
さらには、常設展示に足を運ぶと写真撮影OKの貸切鑑賞。
コシヒカリな人たちは、金曜日の正午、美術館にはこないらしい。
そして、新潟にレンブラントが1枚
堂々と贋作が展示されている。ヨッシャ、ヨッシャ。
↑本物。
タクシーに乗って投宿先のホテルへ向かう。
気さくなおばさん運転手さんと新潟談義。
新潟市美術館の裏手に住んでいるという運転手さん、「3年ほど前の草間弥生の展示会に1度来たきりなんです」、と。そして、昨日までは突風と降雪でタクシー大忙しだったらしい。
「昨日1日、道で転倒している人を3人も見かけた。雪で滑ったのではなく風にあおられて飛ばされていく。それも、老人とかではなく若者ばかり」だとか。
市外では電柱が倒れて、道路が封鎖。JRも終日、運行を取りやめたとか。
「おいらが来たのでもう大丈夫ですよ
」とは、口が裂けても伝えない。
なぜなら、永住しろと言われてしまうから。
結局、運転手さんに教えてもらった中華でランチタイム、海鮮でディナータイム。
食べログよりもずっとタメになるおばさん運転手さん、明日のお迎えも指名しようかな
ホテルのフロントマンにも昨日までの暴風雪の話題を振られ、ますます晴れ男自慢をけしかける。
しかし、ここは我慢汁。
そのままチェックインしたのちに歩いて信濃川を渡り、新潟一背の高い朱鷺メッセ
『チームラボ★踊る！アート展と、学ぶ！未来の遊園地』（新潟県立万代島美術館）★１．
記憶が正しければ六本木森アートからの巡回。
六本木でスルーなのだから、こちらもスルーが正解だった。
朱鷺メッセの雰囲気だけでも知りたいと払った入場料1,400円は、信濃川に捨てたと思えるほどの子供用チープなデジタルミュージアム。久しぶりにカネカヘセ
若冲をオマージュしたデジタルアート（自称）。だからどうした。
朱鷺メッセ周囲に点在する野外インスタレーションを見られただけで良しとしよう。
左下『灯台』は蔡國強作品。これに出会えて★４．
テレ東『池の水ぜんぶ抜く』SOS殺到につき月イチレギュラー化
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