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2018年01月24日23:53

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歴史之雑談帖(その198)―最古級の日本刀の発見

我々が日本刀と聞いてイメージする、反り身のある刀が成立したのは平安時代後期の事だそうで。この程、成立時期直後と想定される、日本刀が見つかったそうです。正確に言えば見つかったのは大分以前の事ですが、最近の調査の結果、判明したとの事。ふうむ。

<引用開始>

春日大社で見つかった日本刀、最古級と判明 平安後期に伯耆国の刀工が製作か

春日大社(奈良市)の宝庫で昭和14年に見つかった太刀が、伯耆(ほうき)国(現在の鳥取県中西部)の刀工によって平安時代後期に製作された最古級の日本刀と判明し、同大社が22日、発表した。刀身には使用したり研いだりした形跡がほとんどなく、「当時の長寸太刀は現存数が少なく、貴重な資料」としている。30日〜3月26日に大社国宝殿で公開される。

太刀は無銘だが、刀身の古さから“天下五剣”に数えられる国宝「童子切(どうじぎり)」(東京国立博物館蔵)で名高い刀工「安綱」作の可能性もあり、南北朝〜室町時代初期に武家から奉納されたとみられる。太刀の刀身は刃長82・4センチ、反り3センチ、幅3・3〜2センチ。昭和14年に宝庫の解体修理の際に天井から見つかった太刀の一振りで、刀身が錆(さび)に覆われていたことから、人間国宝の本阿彌光洲(ほんあみ・こうしゅう)氏に研磨を依頼していた。

この際、東京国立博物館の酒井元樹・主任研究員が調べたところ、反りの形状から、平安時代後期の太刀と判明。地鉄(じがね=肌模様)や刃文などから伯耆国の刀工が製作した「古伯耆物」と分かった。国内の刀剣は、刀身がまっすぐな直刀だったのが、平安時代後期ごろに現代人が日本刀としてイメージする反りや鎬(しのぎ=刀身の側面で小高くなっている部分)などがあるものに推移。今回の太刀はその成立時期に当たるという。

酒井主任研究員は「長寸である上、当初の姿をとどめており極めて貴重」と指摘。花山院弘匡(かさんのいん・ひろただ)宮司は「タイムカプセルのように残っていて驚きだ」と話している。

<引用終了>

昭和14年、と言えばざっと80年前。もっと早くに調査をすればよかったのに、と素人は思って仕舞いますが、それなりの事情はあったのでありましょう。なんにせよ、色々な事が解ると面白いですね。

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