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2017年12月26日23:58

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新・音盤雑談帖(その62)―アンドレ・コステラネッツ Music for Christmas and the New Year

さて。先達て英国は、オールド・ポップスの復刻を専門としている(らしい)、“Sound of Yester Year”という所から、アンドレ・コステラネッツ編曲のウィンナ・ワルツ集が出る、という予告を知って凡そ一カ月以上の月日は経過して。

そろそろ入荷して良さそうな頃だが、と思ったので11月下旬に某塔音盤店に問い合わせた所、「取り寄せになりますね」という回答が。うむむむ、どうしてくれよう。わたくし、取り寄せが余り好きではないので(単なる個人的な性癖)、幾らか逡巡するものがありましたが、この機会を逃しては悔いを千秋に残す事になる(やや大袈裟)、と12月のはじめに取り寄せの注文をする事に。

入荷したらショート・メールで連絡します、との事であったのですが、一向に音沙汰がないまま打ちすぎまして。幾ら何でももう品切れか入荷済か、結果が解る頃だろう、と某塔音盤店へ。有難い事に入荷済でありましたので、早速購入してきました。聴いての感想文を少々。

1枚のCDの前半は、Joy to the Worldと題しまして、クリスマスの時期になると良く耳にするナンバーの編曲物。後半がわたくしの楽しみにして居りました、ウィンナ・ワルツの編曲物。話には聞いていましたが、実に古き良き時代の、楽天的な気分の横溢していたアメリカ向けのゴージャス・ムード満点の演奏。これをオリジナルに対する冒涜であると目くじらを立てるか、いや此処までやるとは脱帽ものだねと、感心するかは大いに分かれる所でありましょうが、わたくしは申し分なく楽しみました。いかにもアメリカ的な、デブの素1号的、アイスクリームにチョコレートやクリームを、これでもかとぶち込んだ、パフェの如き甘さ、ではありますが、パフェなんぞは女子供が喜ぶもの、と切って捨てなくても良い訳で。

ウィンナ・ワルツもそっち方面の才能に長けた人の手に掛かると、これだけムーディな、こてこてのイージー・リスニングに変身するものだなあ、と大いに感心しました。ステレオ初期の録音も、ある意味ノスタルジックな雰囲気を醸し出すのに一助ある様にも思います。コステラネッツの演奏はこれまで実際に意識して聴く事はありませんでしたが、これはこれで大変な才能だなと感じった次第です。





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