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2017年12月22日23:58

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鉄道之雑談帖(その165)―のぞみ車両の台車亀裂、あわや

東海道・山陽新幹線の大看板列車である、のぞみ。先達て異臭がする、という事で名古屋で運転を打ち切り、点検した所台車に亀裂が入っていた事が判明。一歩間違えれば、大変な惨事になりかねないアクシデント。その背景がだんだん明らかになって来た様で。

<引用開始>

JR西、のぞみトラブル 破損部、目視検査のみ 異常確認、センサー導入も


JR西日本が東海道・山陽新幹線ののぞみで台車に亀裂が入ったまま運行を続けたトラブルは、2つの問題を浮き彫りにした。一つは異常に気がついても列車を止められなかった運行体制。もう一つが亀裂の予兆を見落とした検査体制だ。「新幹線は遅らせてはいけないという深層心理がある」。JR西の関係者は打ち明ける。JR西はJR東海より新幹線の列車数に余裕がなく、車両繰りに苦労している。

新幹線のトラブルでの重大インシデントは今回が初めて。博多駅を出発した列車が運行中に異音やにおいが発生しているにもかかわらず走り続け、JR東海が名古屋駅で台車の亀裂を発見。岡山駅で乗り込んだJR西の保守担当が異常を感知したが停止させなかった。JR西の来島達夫社長は「運行ダイヤ優先ではない」と否定する。だが新幹線は鉄道収入の5割を稼ぐ主力事業。在来線は異常が見つかればすぐに停止して点検する。一方、新幹線は運行中に年100件程度の異音が報告されるが、列車を止めて点検をすることはほとんどない。

JR西は2005年に乗客106人が死亡する福知山線脱線事故を起こした。事故を受けて「安全性向上計画」を策定し、自動列車制御装置の導入など年1000億円規模の安全投資を続ける。ヒューマンエラーの研究なども進めてきたが、安全優先の意識が現場まで徹底できたかどうか。もう一つの問題が点検体制の不備だ。JR西と東海は2日に1回のペースで目視による台車検査を実施する。一定期間走行した後も部品などを取り外してより精密な目視検査を行う。だが、今回亀裂が起きた場所は力が集中しない場所と判断し、細かいキズの有無を確認する非破壊検査を実施していなかった。

JR西は当面、運行の合間に新たに非破壊検査を実施する。将来は振動センサーを台車部分に設置して運行中でも運転席から異常を検知できるシステムの導入を目指す。JR東海も目視で確認しにくい狭い場所に入り込めるファイバースコープや素材内部も確認できる超音波など、非破壊検査の対象拡充を検討する。今回の重大インシデントの原因は国土交通省の運輸安全委員会で調査を進める。JR西と東海は抜本的な解決策は結果が出てからとしている。

<引用終了>

出典Web:https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20171222&ng=DGKKZO24923060R21C17A2TJ1000

脱線事故につながらなかったのは、僥倖とでもいうべき事態でありましょうね。記事にもあります様に、JR西日本はある意味大事故の前科者、でありますし。新幹線は送らせてはならない、とは言いますが嘗ては数分程度の遅れはしょっちゅうありましたし。冬場、関ケ原で雪が降ると矢張り遅れは生じましたね。今後こうしたアクシデントが起きる事のない様、態勢を構築してもらいたい所、尤も此処の所、新幹線に乗車する機会のないわたくし(泣)にとっては、第三者でしかない訳、ですが。

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