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2017年12月09日22:50

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ローカルニュース之雑談帖(その212)―漱石山房記念館の現在

度々申し上げている様に、わたくしは夏目漱石が大好きでありまして。以前にも記した事があったと思いますが、岩波書店から出ている漱石全集は菊版の旧全集、新書版の全集、そして編集を新たにした全集と都合三つも揃えている大馬鹿野郎。現在も新しい全集が刊行中でありますが、流石にこちらに手を出す財政的余裕もなく。

先日、新宿区が中心となって漱石山房記念館を、嘗て漱石の終焉の地となった、旧都営住宅の跡地に拵えた事は知っていましたが、評判は上々の様で。

<引用開始>

漱石山房記念館(東京都新宿区) 文豪晩年の世界迫る

夏目漱石の生誕150周年に当たる今年、東京都新宿区は漱石山房記念館を開館した。漱石をテーマにした本格的な記念館は全国初。漱石山房とは明治の文豪が晩年を過ごし、「三四郎」や「こころ」を執筆した家だ。その跡地に記念館を建て、書斎などを忠実に再現した。実際に暮らし、執筆した場所で文豪を身近に感じることができる。

漱石は1867年、現在の新宿区に生まれた。49歳で生涯を閉じたのも同区だ。9年間を過ごした漱石山房は寺田寅彦や芥川龍之介ら門下生が集まる「木曜会」の舞台としても知られる。漱石の没後は夏目家が住み続けたが、1945年の空襲で焼失。戦後は区営住宅が建てられ、敷地の一部が漱石公園として整備された。跡地に記念館を建てるべきだという声が地元で高まったのは約10年前だ。老朽化した区営住宅はいずれ建て替えなければならない。検討過程で近隣の国有地が売却されることになり、区営住宅移転の道筋がついた。保育所や高齢者施設などの需要もあるが、区は「文化発信拠点をつくる」と決めた。

書斎は弟子や遺族の証言により、8畳(13平方メートル)と10畳(16平方メートル)の2説があった。区は専門家に委託し、当時の写真を解析。部屋には神奈川近代文学館に現存する絵画が飾られており、絵の大きさと比較して広さを10畳と割り出した。記念館1階には書斎のほか、漱石が日光浴をする写真が残るベランダ式回廊も再現。2階には展示室を整備し、家族への書簡や自筆の原稿などを紹介している。「初版本を全てそろえているのも、漱石の作品や関連図書を3500冊閲覧できるのもここだけだ」と鈴木靖館長は胸を張る。

1階に併設したカフェでは、飲み物や老舗和菓子店のもなかを楽しみながら読書できる。「子供が授業で作品に親しむことが少なくなった。漱石の世界に触れるきっかけにしてほしい」(鈴木館長)との思いを込めた。開館約2カ月で来館者は2万人を超え、予想を上回るペース。同区の新たな名所になっている。「熊本より東京は広い。東京より日本は広い……日本より頭の中の方が広いでしょう」(「三四郎」から)。こうした代表作品の一節もパネルで展示している。漱石が時を超えて語りかけてくるかのようだ。


■アクセス 東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩10分、都営大江戸線牛込柳町駅から徒歩15分。観覧料は大人300円、小中学生100円。休館は原則月曜日。記念館を囲む形で区立漱石公園が整備されている。公園内にある別棟「道草庵」では漱石や漱石山房に関するパネルを展示している。

<引用終了>

開館当初は混雑するだろうから、少し落ち着いてからと思っていたのですが、来訪者は多い様ですね。まあ記念館は無くなったりはしませんから、もう少し経ってから一度行ってみようか、と思います。

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