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2017年09月19日00:29

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新譜之雑談帖(その422)―ヴォーン・ウィリアムズ第二交響曲『ロンドン』(1920年版)

わたくしは自他ともに許す、ロンドン狂でありまして。英語でなければ意思疎通が出来ない、ライフラインのサービスは日本に比べて格段に悪い、食い物の選択肢が少ない(余り不味い、とは思いませんでしたが、ミントのホットスープだけは降参しました)等々。生活する町としては不満も山ほどありましたが、コンサートの充実ぶりや歴史的資料、書籍―わたくしはホームズ狂でもありますので、そちらに関する資料・書籍、という意味で―のけた違いの充実ぶりという点で、全てが許せる町、でありました。
大陸の他の都市に行くと、英語が通じない所も結構あるので、英語をしゃべっていればとりあえず何とかなる、というのは有難かったですね。

わたくしの個人的な思い入れは兎も角。ヴォーン・ウィリアムズの第二交響曲が『ロンドン』であるのは、少し英国音楽を知った人ならば何方でも御存知でありましょう。先年、初稿による1913年版による音盤(リチャード・ヒコックス/ロンドン交響楽団)が発売されました。わたくし、ヴォーン・ウィリアムズその人については、実は余り良く知らないのですが、このロンドン交響曲については、ブルックナーの交響曲における、ハース版やノヴァーク版の如き、版の問題がある様でして。この程1920年版による録音が発売される、との告知が。

告知の宣伝文によると、この1920年版は最初に出版された版だそうでして。現在普通に用いられている最終改定版はどうやら1936年版になる様です。どの様に違うのか、ブルックナーの交響曲でインバルを嚆矢とする、異版の演奏を面白がって聴いた嗜好の持主としましては(聊か変態的かも知れませんが)、矢張り別版による演奏、というのは聴いてみたい所。どのあたりが異なるのか、実際に聴き比べがしてみたいものです。
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