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2017年09月17日23:42

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LPレコード之雑談帖(その3)―ベートーヴェン第六交響曲『田園』ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団

先日、日本経済新聞の記事でも取り上げられた、LPレコードの復権について記しました。改めて新譜の告知を見てみると―それ程一所懸命に見ていた訳、ではないのであくまでも印象、でしかありませんが―此処へ来てLPレコードの再発の点数が増えて来た様に思います。

わたくし個人としましては、レコード・プレイヤー自体は未だ持っていますが、今更LPレコードを買おう、という程思い入れはないので、ふうんという思いでLPレコードの新譜告知を眺めていた、のでありますが。この度、不滅の名盤という事になっている、ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団による、ベートーヴェンの第六交響曲『田園』のLPが発売される、と聞いておや、と思った次第。

先ず第一に、このLPレコードが通常の33回転でカッティングされるのではなく、片面45回転でカッティングされる、という点。LP時代に、今は跡形もなくなった第一家庭電器(首都圏ではそれなりに店舗を展開していましたが)が、日本の国内メーカーと組んで、音質重視の45回転のLPレコード―ちょうど現在の塔音盤店の、ヴィンテージ・シリーズの様な企画、でありますね―を何点か発売した事がありまして。それと同じ趣向なのでありましょう。

只よくわからないのが、楽章の振り分け。各楽章の長さからすると、第一楽章・第二楽章はそれぞれ一面を使ってカッティングされているであろう事は、容易に想像が付くのですが、第三楽章〜第五楽章はどうする予定なのか。しいて言えば第三楽章で切って、第四・第五楽章は一面に収めるのか。しかし時間的長さからすると、第三楽章収録面の時間が短すぎるのではないか、と。

或いは第三面迄でカッティングして、第四面は何も入れない形で発売するのか。曲が田園交響曲だけに、その辺りがちょっと気になる処。l
しかし、45回転の2枚組でありますから、値段も大分張る訳で。某塔音盤店の告知によると、7,000円近くもする様で。初出時のジャケット・デザインを復刻し、新しいマスタリング、新しいカッティングが売りの様ですが、売れるんですかねえ。

田園交響曲のわたくし自身の刷り込み盤は、ベーム/ウィーン・フィル盤でありまして。ワルター/コロンビア交響楽団による、ベートーヴェンの交響曲全集の中では、一番の聴き物である事に異論がありませんが、そんな経緯もあってわたくしの中では、ワルター盤は若干分が悪いですねえ。無論良くない演奏だ、とは思いませんが……
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