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2017年09月09日22:49

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LPレコード之雑談帖(その2)―アナログレコード、若者に人気

わたくしの世代ですと、ちょうど20代から30代にかけて、LPレコードからCDへの切替をリアルに体験しているかと思います。元号で言いますと、ちょうど昭和から平成への変わり目、の時期でしょうか。当然、現在20代の若者はLPレコードをリアルでは知らない訳で。

わたくしなぞは占有スぺースと取り扱いの簡便さから、CDに切り替えて久しいものがありますが(CDが発売された当初に比べると、一枚当たりのCDの値段は、嫌になるほど安くなりましたねえ。殆どボールペン並みか、と)、アナログ・レコードは依然として根強いファンがいる様で。

<引用開始>

アナログレコード、若者に響く 好きな曲を手元に

アナログレコードが若者の間で人気を集めている。ネットの音楽配信サービスで聴いた曲の中からお気に入りをレコードで購入したり、おしゃれなジャケットを自宅に飾ったりして楽しんでいる。新譜が増えていることも若者の選択肢を広げている。レコードを取り出して針を落とす手間やアナログ特有の温かい音などが新鮮に感じられている面もあるようだ。音楽の多様な楽しみ方が広がっている。

「定額配信サービスで好みの曲があったから、レコードでも買いたいと思った」。8月下旬、北海道から訪れた男性会社員(28)は、HMVレコードショップ新宿アルタ(東京・新宿)の棚からレコードを手に取り、こう語った。集めたレコードは約300枚になるという。音楽フェスからの帰り道に立ち寄った女性(28)は「CDはパソコンに音源を取り込んでしまうと、棚にしまってそのままになる。レコードは自宅でゆっくり聴きたいという気持ちにさせてくれる」と話す。このほど新しいプレーヤーを購入したといい、針の交換やレコードのホコリを取るといったメンテナンスの手間も楽しいという。

同店に並ぶレコードの7割はジャズやロックなどの中古品だが、Jポップなど邦楽の新譜も増えている。人気アイドルグループのAKB48や歌手のきゃりーぱみゅぱみゅなどもレコードを発売し、予約段階から販売が好調だったという。竹野智博店長は「中古品を買うのは40〜50代で、新譜は20代が中心だ」と語る。

レコードの所有には、好みのジャケットデザインを集める楽しみもある。 例えば、交流サイト(SNS)で話題になっている「レコード女子」。写真共有アプリ「インスタグラム」では、店頭に並ぶ派手なレコードのジャケットと一緒に写る若い女性が目立つ。音楽大手、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の水野道訓社長は「ジャケットのデザインはアーティストの世界観を反映させる表現の一つ」と指摘。CDよりサイズが大きいジャケットの方がSNSでも写真映えがするなど、デザインの良さが際立つというのだ。

 ローソンHMVエンタテイメントは2014年から都内に専門店3店を展開し、タワーレコードも専門売り場を拡大。タワーレコード渋谷店(東京・渋谷)の16年のレコード売り上げは15年より5割増えた。16年のレコードの国内生産量は10年比約8倍の79万枚になった。需要増に対応し、ソニーは29年ぶりに国内生産の再開を決めた。1990年代以降に生まれた「デジタルネーティブ世代」にとって、ストリーミング(逐次再生)や定額音楽配信サービスで音楽を聴くことが当たり前。一方、レコードやプレーヤーはすでに身近になく、レコードの存在そのものが新鮮に映る。SMEの水野社長は「手軽に聴けるデジタル楽曲に対する反動で、『好きな曲はモノとしても持っておきたい』という欲求が生まれてきている」とみる。

<引用終了>

出典Web:https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01H5V_R00C17A9905E00/?dg=1

日本経済新聞の様な新聞迄が取り上げるのでありますから、LPレコードの復権ぶりは今や顕著なものとなっているのでありましょうね。クラシックの分野でも、LPレコードの再発の告知が大分目立つ様になりましたし。
しかし、縦に垂直に置いておかないと反ったりする場合があったり、うっかり傷をつけようものなら、大きなものですと針飛びを起こしたり、小さなものでも「ブツッ」というノイズの原因になったり、ついた埃をそのままにしておくとこれまたサーフェス・ノイズの原因になったりと、LPレコードはあれこれ手がかかるのでありますがねえ。
まあ珈琲を豆か挽く場合に、電動ミルではなく手回しミルでごりごり挽くのと、同じような味わいをLPレコードに求めているのかも知れませんね。


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