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2017年08月02日00:47

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新譜之雑談帖(その408)―ミッシャ・エルマン、ジャック・ティボー録音集成

SP時代に活躍したヴァイオリニストに、ミッシャ・エルマン、並びにジャック・ティボーは、非常の評判の良かったヴァイオリニストであった様で。無論還暦リーチのぢぢいであるわたくしと雖も、実際の演奏が聴けた筈もなく、音盤によってその演奏を耳にする訳でありますが。

所が困った事に、国内盤ではこの二人の音盤は割に良く出るものの―日本人に好まれている、という事なのでしょう―輸入盤でまとまったものについぞお目に掛かった事がないのでありますね。こうした時代なんだから、御蔵出しの録音集成を何処からかだしてくれないものか、と時々思っていたのですが、この程それぞれの演奏家の、主としてSP時代の録音を集めた録音集成が出る、との告知が。

嗚呼、良い時代になったものだと随喜の涙がこぼれそうになったのですが、発売元を見ると、またまたこれが例の某Kの国の別レーベル。ううむ、なんてこったい。

折角の好企画なのに、発売元が某Kの国レーベルではねえ(単なる偏見なのかも知れませんが)。まあ贅沢は言わないけれど(と云っても文句をいうこと自体が贅沢なのでありますが)、せめてもともとの音源を持っている所から、御蔵出しをしてくれないものか、と残念な思いが沸々と湧き上がってくるのを止める事も出来ず。

それでもティボーの方は、旧EMIにまとまった数の録音が残されているので(国内盤では発売された事もありますので)、幾らか期待が出来るのでは、とも思うのですが、エルマンの方はレーベルがバラバラの様なので、ちょっと難しいか、と。

そうなると、某Naxos辺りからぽつぽつ単発で出たものを丹念に拾っていくか、某ブリリアントや某ドキュメント、某メンブランと云った、板起こし専業(でもないのかな)レーベルに期待をつなぐしかないのでありましょうか。しかし今回の某Kの国レーベル、ティボーの録音集成では十八番だったスペイン交響曲の5種類の録音を収めるという、中々マニア心をくすぐって止まない構成になっていたりするので、とてもたちが悪い、と申しましょうか。それとも某Kの国レーベルでも、先に挙げた、板起こしレーベルと比べて遜色がないのか。ちと引っ掛かるものがありますね。
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