20世紀前半に活躍した、所謂巨匠と呼ばれる指揮者は大概が作曲も物していた事は良く知られている所。尤も音楽学校での習作レベルに止まる指揮者も居りますが、マーラーやリヒャルト・シュトラウスは別格としても、フルトヴェングラーをはじめとして、ワルター、クレンペラー、或いはもう少し若い所ではマルケヴィッチと云ったた指揮者の、作曲家としての作品はCDでも入手が出来たりします。
さて。仏蘭西の名指揮者ポール・パレーには、わたくしの蔵している音盤では、ジャンヌ・ダルク没後500年記念のミサ曲の自作自演盤があります。作曲家としての録音がこのくらいかな、と思っていたらこの程室内楽曲作品の音盤が出る、との告知が。おやおや。
収録作品は(某塔音盤店の告知によりますと)、以下の通りだそうでありまして。
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ヴァイオリンとピアノのためのセレナード Op.20
ヴァイオリンとピアノのためのユモレスク
チェロとピアノのための夜想曲
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのロマンス
作風については特にコメントが無かったので、果たして前衛的な作品なのか、それとも伝統墨守型の作品なのか、皆目見当が付かないのが正直な所。ピアニストではありますが、ベートーヴェン弾きとして定評のあったシュナーベルが残した作品は、結構前衛的でギャップが面白い、と云った内容のコメントを読んだ記憶がありますので、どちらなのでありましょうか。聊か興味の湧く所ではあります。これを契機に、パレーの音楽作品が続々と録音される、とはいかなくても、色々紹介される機会が少しでも増えてほしいものですね。
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