DGは割にLPレコードの復刻、と言いますか再発と言いますか、CD時代の今日(時代は更にインターネットでの配信が、主流になりつつある様でもありますが)尚LPレコードの生産を続けて居りますが、この程カラヤン/ベルリン・フィルの組み合わせでも、第一回目のブラームス交響曲全集のLPレコードを出す、との告知が。
わたくし、LPレコードに迄手を出すほど、財政的にも居住スペース的にも余裕がないので、このLPレコードに手を出そうとは思わないのでありますが。何故今回ぐだぐた記しているか、と申しますと。わたくし、カラヤンのブラームスの交響曲演奏は割に好きなのであります。カラヤンのベートーヴェンの交響曲演奏では、何か無理をしている様な部分が聴こえてきて―この辺は、故福永陽一郎氏が、「本来フルトヴェングラーであったカラヤンが、フルトヴェングラーでなくなろうとしたときに、彼のベートーヴェンはおかしくなった」と言っている部分なのかもしれません―違和感があって、素直に聴く事が難しいのでありますが、ブラームスにはそれが無い、のでありますね。
只DGは一体どの様なポリシーなのか、聊か理解に苦しむのですが、カラヤンのベートーヴェン交響曲全集は、何だかんだ云っても3つの全集とも入手可能なのに対して、ブラームスの交響曲全集の扱いが雑、でありまして。
2回目の全集はまあそのままの形で出してはいるものの、3回目の全集は収録時間の都合か何か、第四交響曲だけ2回目の録音に差し替えたものを出してみたり(その後3回目の全集も出してきましたが)。第一回目の全集に至っては、今回LPレコードのフォーマットでは再発するものの、CDのフォーマットでは、未だに全曲が揃わず(確か第一交響曲だけが、オリジナルズで再発されていたのではなかったか、と思います)。
それぞれの録音年代毎に全録音を収録したセットも良いけれど、ブラームスやシューマン(カラヤンはシューマンの交響曲全集は一種類しか録音していませんが)の全集はCD2枚で収まる筈、なのでもう少し大事にしてくれても(LPレコードで出すのなら、なおのこと)と思うんですがねえ。
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