最近の日本における”忖度騒動”を見ていると，聖書の下記のフレーズを思い出します。
新約聖書,ヨハネの黙示録22章18-19
18.この書の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。19.また、もしこの預言の書の言葉をとり除く者があれば、神はその人の受くべき分を、この書に書かれているいのちの木と聖なる都から、とり除かれる。
加計学園の騒動の怪文書の”総理の御意向”は，忖度によって，文部科学省の役人が勝手に書き加えて，あたかも，総理および官邸側からの圧力があったかのようにみせかけたものでした。
人間は，適度な命令を，常に誇張して受け取る傾向があります。例えば，創世記において，人間に対して神は
「善悪を知る木の実を食べてならない」
と，命じられた。ところが，人間はその命令を拡大解釈し，
創世記3:3 「しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と仰せになりました」
と，いわゆる「垣根の掟----木にも触れぬようにとの命令」を付け加えてしまいました。そのため，悪魔につけいれられてしまいました。「木にも触れても死ななかった。だから，木の実を食べても死なないだろう」とそそのかされたしまったわけです。
命令を拡大解釈し，オリジナルの命令に自分が都合のいいように何かを”書き加える”ことは，忖度文化にどっぷりと浸かった日本人および日本社会にその傾向が顕著です。
改めて，上司等からの命令に何か違和感を感じたら，「人間は，適度な命令を，常に誇張して受け取る傾向がある」ことに心しなければなりません
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