mixiユーザー(id:11939455)

2017年05月28日01:47

90 view

『夜に生きる』

夜に生きる

 『アルゴ』で監督としても才能を見せつけたベン・アフレックの新しい“オレ様”映画。
(ちなみに製作にはレオ様が名を連ねる。)
酒と女とギャンブルという昔懐かしいノワール映画。
原作はベン・アフレックの監督第1作目『ゴーン・ベイビー・ゴーン』と同じデニス・ルヘインの犯罪小説。

 禁酒法時代のボストンを舞台に、闇の世界で生きる男たちの悲哀を描く。
今さらな感じのするマフィア映画なのだが、アイルランド系とイタリア系で対立する構図が根底に流れ、移民問題や白人至上主義を揶揄する箇所は、なるほど今日性があると言わざるを得ない。

 警察幹部の息子がギャングの道に…という対比が面白い。
ここぞという場面で決め顔連発の演出が目に付くが、有名俳優が集まっているのでそれも納得。
特にエル・ファニングやクリス・クーパーの存在感が光る。

 実に波乱万丈の一代記ゆえ少々長いのが好みを分けるか。
ベンアフ演じるジョーの人生に交差する3人の女性はそれぞれ魅力的であるものの、どこにフォーカスするのか迷った印象も受ける。
原作は未読だが、脚本家ベン・アフレックの筆が乗ってしまい、監督である自身では止められなかった結果ということだろうか。

 同じベンアフ主演の『ザ・コンサルタント』のような少し変化球のキャラクター像を見た後では、ストレートすぎて面白味に欠けるきらいも無きにしもあらず。
決して悪いとは思わないのだが…。たらーっ(汗)

フォト


5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年05月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る