日本人でありながら日本語って変？と思うことシリーズの第5弾
日本語の”は”の機能は，非常にわかりにくい。特に”が”との使い分けにおいて。日本人ですら，よくわかっていないのでは？と思えることがままある。特に，
「”名詞＋は”は，主語を表す」
という日本人が目立つ。実際には，”名詞＋は”は，主語を表わさない場合も多い。こんなにルールがいい加減で，よく使い分けられているだと感心する。
私になりに”は”と”が”の使い分けを整理すると以下のとおり。日本語の格助詞”が”の機能は，主に下記の�´�
� ゞ�調 : （人称＋が） ⇒ It is XXXX that に相当する
�◆．ぅ鵐好織鵐�: （普通名詞＋が） ⇒ the + (noun)
日本語の”は”の機能は，主に����
�� 他のインスタンス存在の暗示 :（人称＋は）or（その＋普通名詞＋は）
�ぁ．�ラス :（普通名詞＋は）
（人称＋は）の場合，具体的には，以下の通り。
(a) 私がします
(b) 私は，します
(a)の意味は，”xxxxするのは，私だ”というニュアンスが出る。英語だと"I volunteered to do (something)"の意味になる。
(b)の意味は，"言外にあなたはしないかもしれないが"というニュアンスが出る。英語だと"I will do (something)"の意味になる。
（その＋普通名詞＋は）の場合，具体的には，以下の通り。
(c)その犬が，私に吠える。
上記(c)の”その犬が”は，ある犬のインスタンスを表す。これが，”が→は”に変わると，意味が大幅に変わる。具体的には以下のとおり。
(d)その犬は，私に吠える。
(e)犬は，私に吠える。
上記(d)の”その犬は”には，他にも犬がいる可能性を暗示している。また，上記(e)の”犬は，”は，クラスを表し，このひとは，犬全般にほえられる傾向があることを意味する。
厄介なのは，”クラスとインスイタンスの使い分け”，”強調”，”他のインスタンス存在の暗示”とが，渾然一体となっており，なかなか判読できないことにある。これは，日本人にとっても非常に難解極まる難問となってしまう。日本文学の英訳本をみるとき，翻訳家も苦労していることがよくわかる。
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