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2017年05月16日07:57

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『ひよっこ』

 桑田さんが主題歌を手がけているということで、人生で初めて朝の連続テレビ小説を見はじめた(むろん留守録画しておいて夜見ているわけだが)。
 甘く切ない無難なメロディには桑田さんらしい才能は感じられないなと思いながらも見ているうちにすっかりハマってしまった。何度も涙腺がゆるんでいる。泣くような場面じゃなくてもゆるむこともある。それで自分はいったい何に泣いているのだろうと検証してみた。
 あれこれ考えて出した結論は、おそらく、時代考証がしっかり描かれていることだと思った。
 舞台となっている昭和四十年の東京なんて、生まれて間もないぼく(中野区出身)に記憶があるわけはない。しかし今と違って時代の流れ方がゆっくりだったせいだろう、多くのセリフに「たしかにこの頃、こういう考え方があったよな」と郷愁を伴って共感してしまう。それは撮影スタジオのセットに当時のものを並べたから雰囲気が出ているというレベルのものではない。もちろんそういうことも大事な要素だが、それ以上に脚本における時代考証がしっかりしていて違和感がない。だから無意識の記憶が呼び覚まされて涙腺がゆるむのだ。
 そして一旦ハマってしまえば主題歌も名曲に聞こえてくる。今ではさすが桑田さんと感心している。現金なものだ。
♪あの子今ごろどうしてる? サナギは今蝶になってきっと誰かの腕の中♪
 早くCDを発売してほしい。

 ちなみに桑田さんは何かの曲をモチーフにして曲作りをすることがあるが(決してパクリではない)、この『若い広場』はザ・キングトーンズの『グッドナイト・ベイビー』をモチーフにしているらしい。先日ラジオで本人が言ってました。
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