mixiユーザー(id:2312860)

2017年03月11日21:10

580 view

西行の命日

ねがはくは 花のもとにて 春死なむ
その如月の望月のころ

西行の有名な歌。
彼の美意識を端的にあらわしているとも思える。

「如月の望月」とは「2月の満月」ということだから、旧暦の「2月15日」ということになる。

西行が亡くなったのは、当時の暦で「文治6年2月16日」と言われている。
つまり「如月の望月」の翌日に亡くなったということであり、彼の「願い」は、ほぼ達成されたということになる。

この「文治6年2月16日」というのは、我々が現在使っている西暦の日付では、「1190年3月31日」であったようだ。

ちなみに、今年の旧暦での「2月16日」は、明後日の3月13日となっている。

となると、西行の「命日」には、以下の3種類の取り方があることになる。

(1)2月16日
(2)3月31日
(3)その年の旧暦2月16日(今年であれば3月13日)

さて、どれを取るべきか。

「望月」を好んだ西行のことを考えれば、(3)が妥当ではないかと僕には思われるのだが。


■和歌・歌集・歌人に関する日記の目次
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1927370303&owner_id=2312860

■日本古典文学に関する日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1878532589&owner_id=2312860
2 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する