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2016年11月14日22:39

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点鬼簿之雑談帖(その75)―高井研一郎氏の訃報

『ビッグコミック』で長期連載中の『総務部総務課山口六平太』の作者である、漫画家高井研一郎氏の訃報が伝わりました。最新号に掲載されたお話が、最後の六平太の漫画になって仕舞った訳で。嗚呼。

<引用開始>

漫画家の高井研一郎さんが死去 「総務部総務課山口六平太」

「総務部総務課山口六平太」の作画で知られる漫画家の高井研一郎(たかい・けんいちろう)さんが14日、肺炎のため死去した。79歳。長崎県出身。漫画雑誌への投稿仲間だった石ノ森章太郎さんや赤塚不二夫さんが設立した「東日本漫画研究会」に参加。昭和31年、少女漫画誌でデビュー。37年に赤塚さんが「おそ松くん」の連載を始める際のキャラクターデザインや執筆に協力。イヤミなどの誕生に大きな役割を果たした。

61年から雑誌「ビッグコミック」(小学館)で「総務部総務課山口六平太」(林律雄さん原作)を長期連載中だった。同作は、一見地味ながら社内の困り事を何でも解決するスーパーサラリーマンと、どこにでもいそうな社員たちを描き、幅広い年齢層から人気を得た。他の代表作に「プロゴルファー織部金次郎」など。

<引用終了>

出典Web:http://www.sankei.com/entertainments/news/161114/ent1611140015-n1.html

わたくしは『総務部総務課山口六平太』が割に御贔屓の漫画でありまして。単行本が出始めてからは、欠かさずに購入していたのですが、駐在員稼業をやりに倫敦へ飛ばされる事になり、流石にそうそう漫画本を担いで持って行く訳にもいかず。親戚の餓鬼に全部譲って以降は、帰国してからも買い直す事もせず、それでも単行本が出ると良く立ち読みをしたものです(連載も欠かさず立ち読みをしていましたね)。

そうそう劇的な展開がある訳でもなく、爆発的なギャグがある訳でもありませんでしたが、何とも言えない味わいのある漫画でありました。しかし今や、連載開始当時は恐らくは主人公の六平太君と、左程年齢の変わらなかった(と思いますが)わたくしも、今や今西課長を追い越す程の年齢と相成りまして。ああ、情けない……

楽しみを長年提供してくれた漫画家の訃報に接し(この年齢迄連載を持っている漫画家は、殆どいないのではないか、と思いますが)、哀惜一方ならぬものがあります。謹んで故人の御冥福を御祈り申し上げたいと思います。
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