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2016年11月08日00:55

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音楽之雑談帖(その61)―ゾルタン・コチシュの訃報

嘗てはハンガリー若手ピアニスト三羽烏として売り出し、近年は指揮者としての活動に比重を置いていた(らしい)、ゾルタン・コチシュの訃報が伝えられました。享年64との事だそうです。

演奏家、としては(指揮者としては無論の事)これから愈々大成して、と云う年齢(わたくしがそう思うだけで―ご多分に洩れず、老演奏家が好きなので―実際は一番油の乗った時期、と認識すべきかも知れませんが)の訃報は、残念でありますね。尤もわたくしは、上記の三羽烏と謳われた(他の二人はラーンキとシフ)ピアニストは、関心の領域外であったので、近年の活動動向については殆ど無知なのですが。

それでも嘗て『若手』ピアニスト三羽烏、と称された(コマーシャル・ベースかも知れませんが)ピアニストが、既に60代であったと云うのは(もうじき還暦、と云う自分の事は放っておいて)、ちょっと驚きでありました。考えれ見ると、こんなキャッチフレーズが奉られていたのは、1980年代でありましたからねえ。ついこの間の様に思うのですが、光陰矢の如しであります。

報じられる所では、闘病中であったとか。古臭い言い方をすると、薬石効無くと云う事なのか、と思います。余り馴染みの無い演奏家ではありましたが、訃報に接するには些か早過ぎる、との思いを禁じ得ないものがあります。謹んで故人の御冥福を御祈り申し上げたいと思います。
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