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2016年11月04日23:52

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新譜之雑談帖(その333)―ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団管弦楽曲集

わたくしは頭の悪い輸入盤マンセーのぢぢいなので(またやまたや)、国内盤の新譜情報には余り関心がないのでありますが。それでも油断していると、時々や、これはと驚かされる様なお蔵出し音盤の再発があったりするので、油断は禁物と自戒し、時々検索を掛けてみて居ります。

今回国内盤検索を掛けてみたら、個人的には驚天動地(頗る大袈裟)の御蔵出し音盤の告知が。うむむむむ。

昨年の秋に某塔音盤店が、独自企画でオーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団の管弦楽曲集を出したのは、記憶に新しい所。その売れ行きが良かったからなのかどうか、国内の発売元である某ソニー・クラシカルから、オーマンディの管弦楽曲録音集を全部で8点再発する、との告知。うううう、なんてこったい。

わたくしがクラシック音楽に興味を持ちだした頃は、オーマンディを嚆矢としてカラヤン、バーンスタイン、アーサー・フィードラーと云った面々が、それぞれの手兵を率いて所謂通俗名曲の録音を、活発に行っていたものです。レコード屋に行くと、そうした名曲集があれこれ並べられていて、それなりに楽しかったものでありました。
尤も当時のわたくしは、そうした所謂通俗名曲の録音を集める事もさる事ながら、矢張り古今の大曲の音盤を集める事が最優先事項でありまして。それから時は流れて幾星霜(大袈裟)。古今の大曲の音盤も、まあ粗方興味のあったものは買い集めたので、嘗て横目で見送った通俗名曲集を購入しようか、と思ったら怖い蟹(久々)。

CD時代になって、最新デジタル録音が持て囃される時代となって、こうした通俗名曲集はその大半が、姿を消して仕舞っていたのでした。嗚呼、なんてこったい(またやまたや)。それでも時折発売される音盤をポツポツ買ってはいたのですが、70年代後半のLP時代、通俗名曲集の溢れていた(と云うと少し大袈裟ですが)頃を知る者としては寂しい限り。

またこうしたジャンルで輸入盤が出る事も余り無いので、無聊を託つ日々が多かったのであります。が、今回、ソニー・クラシカルからオーマンディの録音が出るとの告知に、わたくし狂喜乱舞(大袈裟)。
特に購入意欲をそそられるのは以下の3点。

・ホラ・スタッカート〜超絶のフィラデルフィア・ストリングス
・ファンタスティック・フィラデルフィア・サウンド〜史上最大の名曲集
・G線上のアリア〜超絶のフィラデルフィア・ストリングスVOL.2

いやあ、この垢抜けないダサダサのアルバム名が何とも言えない。通俗名曲集は、こうしたタイトルが付いていないと、いけませんね、やっぱり(個人の変態的趣向であるのは、百も承知)。それはまあさておき、フィラデルフィア・サウンドはわたくしに取りまして、頗る御贔屓の音色。昨今のオーケストラは、こうした汁気たっぷり、ある意味女物の香水(それも微香性なんてものは欠片もない)の如き、派手派手な豪華絢爛たる音色を、理屈無しに楽しませてくれる事が少なくなりましたからねえ。ううむ、これは楽しみ。

が。
怖いのは、これらの音盤をほくほくしながら買った直後に、輸入盤で同趣向の録音集成が出やしないか、と云う点。折角フィラデルフィア・サウンドを聴くなら、矢張り輸入盤の音質で、と云う頭の悪い輸入盤マンセーの好みが、此処でも顔を出してくるのを禁じ得ない所。でも見送るには余りに魅惑的でありますし。予算の都合がつけば、手を出したい所ですが……
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